まさかアメリカ政府は台湾を国家としていずれは承認し、台湾独立戦争のための予行演習をしているというわけではないのだろうが、一見すると「中国を不必要に刺激せずに必要な場所に移動できるよう、慎重に調整された配備」とは自分のような素人には思えない。
現在、米海軍の第5空母打撃群がフィリピン海に展開しているとされているが、「米海軍に配備されている111隻の戦艦の半数以上が、日本を拠点とし西太平洋からインド洋まで担当する第7艦隊の管轄下にある」という報道もあり、かなり大規模な軍を日本から台湾近海に展開しているらしい。 かなり大規模な軍をいつでも日本から台湾近海に展開できるようにしているらしい。
第7艦隊の管轄下に入ったということは、やはり日本を拠点にして軍事行動を起こす用意があるということなのだろう。(あるいは既にそういう段階に入っている)
(現時点では、「原子力空母『ロナルド・レーガン』、ミサイル巡洋艦『アンティータム』、駆逐艦『ヒギンズ』、強襲揚陸艦『トリポリ』の4隻を台湾東方の海域に配備」していて、それに加え別の強襲揚陸艦が日本に停泊し、空母の近くに潜水艦も配備されている)
【参考】
第7艦隊(だいななかんたい、U.S. Seventh Fleet)は、アメリカ海軍の艦隊の1つである。
ハワイのホノルルに司令部を置く太平洋艦隊の指揮下にあり、国際日付変更線以西の西太平洋・インド洋(中東地域を除く)を担当海域とする。
旗艦/司令部は、日本の神奈川県横須賀にある揚陸指揮艦「ブルー・リッジ」 (USS Blue Ridge, LCC-19)。
また、空母を配備するということは潜水艦も伴っているらしいが、中国側は少なくとも1隻以上の原子力潜水艦が参加していると公言している。
ペロシ下院議長の台湾訪問によってメンツを潰された中国政府は台湾を取り囲むように軍事演習をしており、魏鳳和国防相は「(台湾統一のためには)軍事手段の使用を放棄しない」と明言している。
中国軍は1995~96年の台湾海峡危機の時とは比較にならない程に軍事力を強化しており、以前は中国軍が引き下がる形で収束したらしいが、今回は恐らくそうはならない。
米議会では「台湾政策法案」が審議されており、アメリカ政府は段階的に台湾への関与を緩和していく方針を示しているが、ゆくゆくは台湾を国家承認するつもりでいるのかもしない。
万が一、米軍と自衛隊が中国軍と交戦状態にでも陥れば、ロシア軍や北朝鮮軍も連携して動く可能性も考えられるため、自民・公明政権の判断にほんの少しでも狂いが生じれば日本は戦場と化すのかもしれない。
【参考】
「独立系機関の米海軍協会によると、現在米海軍に配備されている111隻の戦艦の半数以上が、日本を拠点とし西太平洋からインド洋まで担当する第7艦隊の管轄下にある。
米海軍は原子力空母『ロナルド・レーガン』、ミサイル巡洋艦『アンティータム』、駆逐艦『ヒギンズ』、強襲揚陸艦『トリポリ』の4隻を台湾東方の海域に配備した。
F―35戦闘機を搭載した別の強襲揚陸艦が日本の近くの港に停泊している。また、攻撃型潜水艦もこれらの編隊近くにいる可能性が高いと専門家はみている。」
台湾海峡めぐる緊張激化 中国との衝突を避けたい米海軍に課題|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)
【参考】
「2022年8月、アメリカのナンシー・ペロシ下院議長らがアジア歴訪の中で台湾を訪問し、中国が強く反発する事態となりました。この際、ペロシ氏はTSMCの劉徳音会長と会談しているほか、台湾の蔡英文総統は『台湾とアメリカは民主主義・自由・人権の価値観を共有するだけでなく、経済発展と民主的なサプライチェーンで引き続き協力していきます』とコメントを出しています。
こうした政界とTSMCの近接について、トンプソン氏は『アメリカは民主主義・自由・人権を理由に台湾を支援しています。その支援に空母が加わるかもしれない最大の理由は、チップとTSMCにあります』と指摘。世界で最も先進的なチップを製造する能力を有しているのはTSMCであり、それが中国の手が届く台湾にあるということは、アメリカにとって非常に頭が痛い問題だと述べています。
なお、TSMCの劉会長も経済分野における自社の重要性を認識しており、『もし中国による台湾侵攻が起きた場合、TSMCの工場は停止し、台湾だけではなく中国にも経済的な混乱が生じることになります』と警告を発しています。」