去年と今年発生した福島県沖地震はスラブ内地震であると言われているが、1993年に発生したスラブ内地震である釧路沖地震は震源の深さが101kmで震度6が記録されている。
震央である釧路市南方沖15kmと千島海溝沿いとの位置関係をgoogleマップの航空写真で見てみるとその距離が約200kmあり、沈み込んだプレートが釧路市の辺りで約100kmの深さに位置しているらしい。
その位置でプレート内部で破断が起きている。
一方、福島県沖地震の発生場所を見てみると同様に震央である福島県沖と日本海溝沿いとの距離は約200kmなのだが、沈み込んだプレートの深さは約55kmということになっている。
千島海溝と日本海溝の陸への沈み込み具合を単純に比較して同様に捉えることは乱暴かもしれないが、福島県沖地震の場合は釧路沖地震比べると約半分の深さでスラブ内地震が発生していることになる。
しかも福島県沖地震の場合は同じ震央、深さ、規模、時間帯に発生しており、期間としても約1年間しか間隔が空いていない。
専門家らはそれを偶然だと言うが不自然な地震であることに違いはないだろう。
2011年の東日本大震災も極めて稀なケースだったと言われているが、近頃、「極めて稀な」巨大地震が東北で多発しているようだ。
釧路沖地震
震源の深さ 101km 規模M7.5、最大震度6、発生日1993年1月15日、発生時刻20時6分
42°55'12.0"N 144°21'12.0"E - Google マップ
福島県沖地震(2021)
震源の深さ 55km 規模M7.3、最大震度6強、発生日2021年2月13日、発生時刻23時8分、持続時間17.5秒
37°43'42.0"N 141°41'54.0"E - Google マップ
福島県沖地震(2022)
震源の深さ 57km 規模M7.4、最大震度6強、発生日2022年3月16日、発生時刻23時36分、持続時間20秒
37°41'48.0"N 141°37'18.0"E - Google マップ
※震央から海溝までの距離は大体直角になるように測っている