本当にサイトカインストームというものがあるのかどうかをまず確認する必要がある。

COVID-19がきっかけで結核が発症しているだけだとしたら、COVID-19は大した病気ではなく、むしろ結核が放置されていたことが問題だったことになる。

COVID-19感染者の中に結核の患者がいるケースもあるはず。

サイトカインストーム自体は間違いなくあるというのであれば、結核による症状なのかサイトカインストームによる症状なのかの区別がつきづらいという問題もある。

現に結核のワクチンであるBCGがCOVID-19に効果があるという研究報告があるため、まんざらでもない。(BCGが効果があるというのは、単にそれによって自然免疫を高めているだけという見方もある。)

結核患者の多くは高齢者であることも事実。


※ただし、SARSは免疫細胞を減らさないがサイトカインストームを起こすと言われているため、サイトカインストーム=結核の可能性はあまり高くはないのだろう。また、COVID-19重症者にはステロイド(特にデキサメタゾン)が効くことも知られているため、サイトカインストーム(免疫暴走)が起きていること自体は、恐らく間違っていないのだろう。

 

 

「BCGワクチンの接種を少なくとも2000年まで義務付けていた国々では、そうでない国々と比べて、感染者数、死者数ともに増加率が有意に低いことが明らかになった」

http://dm-rg.net/news/2020/09/020480.html

 


 
患者の大半は数十年前の感染者
高齢の結核患者の大半は結核菌の既感染者だ。若年時に感染した結核菌が休眠状態のまま体内に残り何十年も経たのちに、糖尿病や癌、腎不全などの基礎疾患の治療や、加齢に伴う細胞性免疫の低下により再活性化して、結核を発症する。
「免疫が低下した高齢者では一定の割合で結核が生じることは分かり切ったことなのに、結核患者が生じるたびに、驚き慌てている」。結核の専門家は、一般医療機関における結核への対応をこう表現する。

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/special/sped/1309umn/201310/533068.html

 

 

 


【参考】
世界の3大感染症の一つ
また、海外に目を向けると、結核は、世界人口の約3分の1が感染し、毎年1,000万人近い人々が発病する、まさに現代の病であり、エイズ・マラリアと並ぶ「世界の3大感染症」の1つに挙げられています。このような情勢下で海外からの患者の流入を防ぐことは困難で、実際に国内での外国人の結核発病者の割合は増加しており、20歳代では実に約4分の1の患者が外国籍となっています。

http://www.hosp.ncgm.go.jp/s003/010/070/index.html

 

 

 

【参考】
結核に感染しても必ず発病するわけではありません。健康であれば、菌を吸い込んだあと、人の体は免疫によって結核菌を抑え込んでしまいます。その人の体力が低下したり、他の病気になって免疫機能が働かなくなるなどして抵抗力がおちると、抑え込まれていた結核菌が再び活動をはじめ、発病するのです
・抑え込まれた結核菌は「冬眠状態」入ります。
・そのまま体内で10年、何十年という時を過ごします。
・何らかの原因で免疫力が落ちると再び増殖を始めて病気を起こします。
・最初の感染から1年以上、ときには20年、30年後に起きることもあります。

https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/tuberculosis/symptoms/

 

 


【参考】
結核菌は肺に巣食うことが多いのですが、人体のいろいろなところ(臓器)にも病気を起こします。初期の炎症が進むと、やがて「化膿」に似て組織が死んで腐ったような状態になります。この状態の時期が肺結核ではかなり長く続き、レントゲンなどに写る影の大半がこ の状態の病巣です。その後死んだ組織がどろどろにとけて、気管支を通して肺の外に排出されると、そこは穴のあいた状態になります。これが空洞です。空洞の中は空気も十分にあり、肺からの栄養もあるので結核菌には絶好のすみかとなり、菌はどんどん増殖します。空洞をもった結核患者が「感染源」になりやすいのはこのためです。このような病巣からの菌が肺の他の場所に飛び火したり、またリンパや血液の流れに乗ったりして、他の臓器に結核の出店を作ることもあります。こうして結核は肺全体、全身に広がって行きます。そして最後には肺の組織が破壊されて呼吸が困難になるとか、他の臓器の機能が冒されるとかして生命の危機を招くことになります。

https://jata.or.jp/rit/rj/kiso.htm

 

 

 

 

 

実際は結核だけではなく、水痘帯状疱疹ウイルスなども冬眠しているため、感染が拡大するにつれて水疱瘡や帯状疱疹が発症することもあるのかもしれない。