最近では「AIに集中投資」などと言っている人がいるけど、そういう奴には胡散臭さがある。
そういう奴は何も経験に裏打ちされた真実味のあることなど言えないし、漠然としたビジョンしか示せないし、どういう組み合わせをすることで新しいものを生み出せるのかということも言えない。
AIをどういうことに使うことでどういうビジネスになるのか、どういう効率化を図れるのかといったことを説明できたり実践できたりしていない者は経営者ではない。莫大な有利子負債を抱えているようなところはそもそも経営能力がない。
クラウドファンディングや融資などのように、何らかのアイディアや技術などを持っているけどカネがないから仕事を始められない者を支援するようなものであれば大いに求められているが、一般的ないわゆるファンドと呼ばれるものはただ詐欺的にカネ集めをしていたり、ただいい企業を買収していたり、ただ企業価値を高めて後で売却益を得るために経営に口出しできる程度に株を買いまくってリストラなどをさせたりしているに過ぎないように思える。
そういうところはAIそのものに関心があるのではなく、カネを集めるための方便として利用しているのかもしれない。
一部ではAIを予測において積極的に使おうとしている向きがあるけど、それはジャンルによってはかなり危険だと言える。
予測というのは単なる可能性のことを言っているに過ぎないのだから、確率などの数字で99%や0.0001%などという予測をAIが出して大体はそれが的中し、皆がそれを信じてしまうと外れたときに大変なことになり得る。数字やブランドは人をよく騙す。
例えば、「株価予測AI “Revelator”が今回はじき出した日経平均の上昇確率は98.6%です。」などという情報提供サービスをどこかの会社がやった時、騙されやすい人は「今までも大丈夫だったし、AIだから安心して任せておける。
何よりあのAppleやMicrosoftといったIT業界の巨人が出資した会社のAIだ。大金を掛けなきゃバカだ。」などという詐欺師の被害者お決まりのパターンで全財産を失うだろう。
そういったケースでは”巨人”は単なる客寄せパンダや信用の裏付け的に利用されているだけで、”巨人”にだけは損をさせないように密約が交わされているのかもしれない。