まさか自分があの人と
こんな関係になるとは思ってなかった…
思ってなかった
互いの始まりは些細なことからで
次第に変わっていった
私の一部を見るあなたの眼が
私の『いいよ。』の一言で全てが崩れた
私はそこに
微かな愛があると思っていたけど
だけれど…
あなたの瞳に映るのは私の一部
全てを映して欲しいと願っても
あなたが欲しいのは私の一部
私はあなたの愛が欲しいのに…
願っても届かないこんな関係
もぅ 戻れない 戻ることができない
過去を悔やむのは私だけ
月日が経てばこの傷も癒えるだろう
なんて誰か言うけど
鏡にはあの人が愛した私の一部が
醜く 綺麗に 映っている
忘れたくとも この身体が覚えている
あの人の 声も 温もりも 触れた全てが
私をあの日の記憶へと連れて行く
忘れたいのに 消してしまいたいのに
忘れられなくて 忘れたくなくて
あなたが私を必要としてくれるから
私の一部を 私の一部だけを
あなたの瞳に映るのは私の一部
あなたの瞳に私はいない
あなたが愛したのは私の一部
少しでも愛があると思いたかった
もぅ 戻れないよ
あなたは今日もなにもなかったかのように
毎日を過ごすの
私との日々なんて
なかったかのように
もう バカみたい バカみたい
なんであんなやつに
許してしまったんだろ
愛してしまったんだろ
ただ 初めて 必要とされたから
好きの言葉が温もりが
あなたを許した
許してしまった…
なのに
あなたの瞳に映るのは私の一部
きっと全てが映ることなんて無い
あなたが欲しいのは私の一部
弱い私があなたに捧げた一部
もう 戻れない 戻れない
あなたが愛したのは私の一部
私が愛したのはあなたの全て