たまには告知じゃない記事も(笑)



6月22日から3日間

名古屋で行われた

第113回日本精神神経学会学術総会に

参加してきました。



マインドフルネス

オープンダイアローグ

家族療法

USPT

といった薬ではない

治療法、技法の話ばかり

聞いてきましたが

その中でも

「開かれた対話」によって

薬をほとんど使わずに統合失調症を治す

という触れ込みを耳にして

ずっと気になっていた

オープンダイアローグ

の話にはもう度肝を抜かれて

急性の精神病状態
(急に表に出てきた幻覚や妄想に
強く影響されているような状態)

ではさすがに西洋薬での治療が

メインにならざるを得ない

という僕の思い込みに

風穴を開けてくれました。



☆僕が感じたオープンダイアローグのキーワード

安心感
繋がる
リソース
今ここ
多様性
色んな視点、声
双方向性
自分で選ぶ、決める
変化させるではなく、変化が起きていく
声を大事に
ポジティブな側面に目を向ける



そして以下は僕の中に今残っている

オープンダイアローグの印象、情報。



要望、相談があれば

24時間以内に

急性の精神病状態の方の家に

数名のチームで訪問し

できる限りの関係者(主に家族)と共に

対話を紡いでいく。

一回の対話の時間は60〜90分程度

それを状態、状況が安定するまでは

毎日でも続ける。




あらゆる特に本人、家族の

声、言葉が尊重され

対話が重ねられていく。

その中で

今までなかなか語られなかった

本人、そして家族の思いが

語られ、共有され

それによって

自身への、お互いへの

理解が、安心が芽生え

繋がりが回復していく。



あらかじめ方針や目標を決めることはなく

対話の導きに従っていき、

今後の治療などの方針についても

対話の中で決められる。

その日に何も決まらなければ

何も決まらなかったことを共有して

次の対話に繋がっていく。



やはりこころの病は

人と人との

そして自分自身との

関係性の中で生じ

逆に

その関係性を再構築することで

回復の道を歩むことができる。

そしてその一つの大きな道が

対話なんだと

そんな思いが

ますます強めて帰って来ました。