母が再婚して
父とも祖父とも祖母とも
血の繋がりのなかった僕は

不仲な家族間で
母だけを不憫に思いながら
幼少期を過ごしてきた。


母はいつも寂しそうで。

自然と家族の中で
血のつながりのある
僕に固執した。


都内の大学を卒業して
地元に帰ってきて就職した僕は
母に言った。

「もう離婚しても大丈夫だから」

そうして熟年離婚をした母を
ひとりにする事は出来ずに

結婚してからも母と
同居してくれる相手を探して
結婚した。