「たくさんの人に囲まれた
 華やかな人って思ったかな。」

「そうなんだ。
 でも全然華やかでもなんでもないし
 地味でびっくりしたでしょ」

「そんなことないよ。
 これから時間をかけて
 エスちゃんの魅力は
 全部僕が教えてあげる。」

「そんなの。怖すぎるわ。」

「怖いことなんかひとつもないよ。
 いいところしかないんだからさ。」

僕の大好きな君の長いまつ毛が
ゆっくりと上下してから
すこし潤んだ。

「好きになりすぎて。
 ほんと困っちゃったな。」

何気ない会話の中で。
君も僕とおなじ気持ちで
いてくれてることが伝わってくる。

だから僕はたまに心配になるんだ。

このまま二人で
どこかへ行ってしまおうかって。

君と出会ってからの
カラフルな日常の
ふとした時に言いたくなるんだ。