夕暮れの車内。

ふたりとも喋らない静寂の中で
窓の外を眺めてる。

葉をほとんど落として冬支度をした木から
水気のない葉が、また一枚落ちた。

君の目をまっすぐに見て
今日何回目かのキスをする。

唇を重ねたままの君は、瞳を閉じたまま。

僕の視線に気がついたの??
君と目があった。

君の唇を食べる。

まつ毛がゆっくりと下りて

今度は君が僕の唇を食べて

僕は目を閉じた。



泣かないで。

悲しまないで。


そっと唇を離して。
髪を撫でながら君を見つめる。


君が優しく目をあけて
まっすぐに僕を見つめる。


あれ??
いま誰に想ったのかな。

もう傷つかないで。

もう寂しくなんかないんだよ。


君にキスしながら

僕は誰に想ったのかな。


君は僕なの??