乗り直そうとすると、40位の男のサラリーマンが隣の若い人に掴みかかっていました。
なんだよケンカかよ!
朝っぱらから勘弁してくれ!
でも大声も悪口も何も言っていない。
言っていないどころか、そのまま床に倒れこんだぞ!
後ろからもう一人手を出してきた。
何じゃこりゃ?
あ!具合が悪いんだ。
男3人で電車から引きずり出してきました。
こうなったら四の五の言ってる場合ではない。
運び出された男に向かっておいらもマスクをとり、まずは顔を眺めた。
唇の左端が下がってる。
大丈夫か?
廻りから声が上がっていますが、名前言えますか?
と聞くと呂律が廻らない感じでした。
唇の左端が落ちている!と言うことで寝ながら左手を上に上げようとしましたが、それは無理そうでした。
うむ。超素人判断ですが、脳卒中の恐れがありそうな感じです。
パタカラを言って欲しかったのですが、 唇の端が下がってるのと呂律が廻らないだけで判断材料は良いのかも知れません。
すぐに駅員が来て、この人脳卒中の恐れがありそうです。
と報告して、駅員に状況を話してその場を離れて、電車に乗りました。
男を担架に乗せたりはおいら出来ませんし、後はプロの出番でしょうから邪魔になるだけです。
これで良かったのかどうかは分かりません。
脳卒中なのかどうかも分かりません。
でも脳卒中の恐れがあると言うことだけは分かったかと思います。
意外においら冷静でしたが、それはやはりリアル体験者だったからかも知れません。
FASTと言う言葉があります。
顔、腕、話、そして素早く病院への頭文字です。
脳卒中じゃなくても良いんです。
脳卒中じゃなくて良かったね!と言うだけですから。
でも脳卒中だったらホントに1分1秒を争います。
様子を見ておきましょう!は最悪と言うことを改めて言っておきます。