『春になったら』エピソード | 一条の光~ダブルストーマ(人工肛門・人口膀胱)と日常と

一条の光~ダブルストーマ(人工肛門・人口膀胱)と日常と

大腸がん治療のため骨盤内臓全摘術を受け、人工肛門と人口膀胱(ダブルストーマ)を持つことになった41男が、ストーマや日々のことをつづります。17年11月に局所再発が見つかり、現在そいつと向き合っています。

桜が咲き始めました。春ですね。新しい季節です。
今までは、当たり前においじろうと一緒に迎えていた新しい季節。今、春が来て、おいじろうはいない。寂しい限りです。でも、子どもたちと、明るい方向へ、と日々頑張っています。

明後日は、おいじろう長男の小学校卒業式です。(かなりの短縮卒業式ですが)
おいじろうは、この卒業式に、自分の足で歩いて出席することを目標にしていました。
また、春になったら、自宅近くにある農産物直売所に歩いて行って、野菜料理を長男とするんだ、と言っていました。
そして、次男とは、春になったら自宅近くにある公園まで手を繋いでお散歩するんだ、と言っていました。昨年末、歩くのも厳しくなっていく中でも、痛みが楽な時間帯に、次男の肩を借りて庭を歩いていました。「今日は1周できたよ!」なんて自慢していたのが、懐かしいです。

おいじろうは、身体がどんなに辛い状態でも、小さな目標を持って、日々を過ごしていました。おいじろう妻は、その姿に何度も励まされ、勇気づけられました。

おいじろうをそばに感じながら、この春を過ごしたいと思います。