令和7年版 犯罪白書 30ページ

 

 農林水産省が日本のほうれん草と玉ねぎの収穫量と、英国の全ての野菜の収穫量を比較したものを出したら、一体何をやってるんだと言われるだろうけど、性犯罪となると感覚がおかしくなる人が一定数いる。法務省はこの珍奇比較を毎年し続けていて、一体いつになったらやめるのだろうと私は思っている。統計学の専門家がいないことは、この比較を出し続けることから明らかだけど、この比較が変だと気づくのに統計学の専門知識が必要なわけではないから、変だと思っても言えない組織体質なのかなのかも知れない。日本のこの数字に何が含まれているのかは注釈に書いている。痴漢(強制わいせつとして認知されれば数えられる)、盗撮、飲み物への体液混入等は含まれていない。翻って英国は全ての性犯罪(sexual offence)の合計だから、痴漢、盗撮、飲み物への体液混入等も含まれている。要はここで規定されてるのに当てはまるものは全部入ってる。

 

 

日本は衣服への体液等は器物損壊だから、性犯罪を全て数えても入らない。英国を持ち出すまでもなく、日本と韓国の比較のみでもだいぶおかしい。この比較をすることに一体何の意味があるのだろう。アンチフェミニスト、女性蔑視の人、日本すごい系の人たちが、この比較を持ち出して、日本は性犯罪が少ないと言うから、この比較は実際に害を生んでいる。

 

 性犯罪に関わる日本と英国の比較で私が体感したことは、日本の方が女性差別が酷いから二次加害も日本の方が酷い。男友達の家に泊まりに行って、その友達が性交をしようとしてきたから憤慨して次の日に去ったけど、日本だと家に行った方が悪いと言われるだろうなと思った。英国では言われなかった。友人たちが私の身を案じてくれたのとそいつクソだなと言っただけで終わった。全国規模の性犯罪に関わる慈善団体がない(英国にはある)。性犯罪の相談窓口の電話番号8891が全然啓蒙されてない(女子トイレにステッカーを貼るぐらい出来ると思う。英国は女性がよく読む雑誌に広告が載ってる)。性犯罪が理由で警察に行ったあとの手順が不明で啓蒙されてない(英国はしてる)。私は通り魔以外が加害者の性暴力では日本で警察には行かないだろうなと思う。英国なら一応行く。警察での被害者の扱い、起訴、有罪率の低さは英国でも批判されてる。警察での被害者の扱いについての規模がそれなりの調査は最近やっと日本でもされた。家父長制の元、性犯罪は少ないという設定だから、なかなか対策が進まないんだろうなと思う。少なくとも英国から20年以上は遅れている。

 

 国は性犯罪の矮小化や性教育の妨害をして、家父長制維持に必死なのかと疑ってしまう。トランプ支持者の一部がYour body, my choice(あなたの体の決定権は私にある)と言ってるけど、そんなスローガンが登場する前から日本はそんな国。性教育に関しては特に山谷えり子にうんざりしている。まともな性教育妨害の権化という印象。