トランプさんが大統領候補として指名される前から、アメリカ議会占拠までを追ったドキュメンタリー。NHKでは『嘘(うそ)と政治と民主主義ーアメリカ議会乱入事件の深層ー』というタイトルで吹き替えでやっていた。英語のオリジナルはここで観られる。
事件の深層というより、何がどうなってあそこまで行ってしまったのかというのが時系列で分かる。最初は共和党議員たちが、トランプさんが指名されることはないと思っていて、「もし選ばれたら」という質問に半笑いでノーコメントと答えている。アメリカ政治にそんなに関心がなくても、民主主義、自己保身、政治的野心等は普遍的なことだから、かなり興味深い内容。最後、トランプさんの2回目の弾劾裁判に共和党議員が7人賛成票を投じてるのとか(1回目はアメリカ史上初めて、所属政党からの大統領弾劾に賛成票を投じたロムニーさんのみ)、事件の調査で共和党議員がたった2人だけど証言してるのとか、腐っても民主主義だなぁという印象は受けた。見応えがあったのはテッド・クルーズさんの闇堕ちとリズ・チュイニーさんが最後に党自体を批判する立場に回ったこと。「選挙が不正だと言っていた共和党議員の99%は不正だとは思ってなかったと思う」という共和党議員の証言を聞くと、それに踊らされた人の立場はどうなるんだろうと思ってしまった。

