認知症がひどくなるまでの母は、陶器が大好きでした。
私は子どもの頃から、母が大切にしていた古い陶器やティーカップを
見せてもらうのがとても好きで、気付けば私も陶器が大好きになっていました。
母の誕生日には、母の好きそうなコーヒーカップやティーカップなどを
探してきてプレゼントしていました。
ドイツに行ってからは、マイセンやヘレンド、
フッチェンロイター、フュルステンベルクなど、
母の好きな陶磁器が日本より安く手に入るため、
私にとってはかなり高額なものでしたが、
何度もお店に通って、母が好きそうなものを真剣に選んで
日本に送りました。
「私のために高い物を買う必要なんてないよ。自分の為に買いなさい。」
といつも言っていましたが、
「でも、本当にありがとう。とても素敵な柄で、紅茶がとても美味しいよ」
ととても喜んでくれていました。
それらのものから興味がなくなってしまった母を見るのは
やっぱり寂しいです。
死ぬときは何も持って行けないといいますが、
本当にその通りなんだろうなって最近特に思うようになりました。
それでも、私はまだ陶磁器が好きなんですけれどね![]()
今、母が大好きな物はお花です。
以前もお花が好きだったのですが、
お花を持って行くと本当に嬉しそうな、
子どものような顔をして喜んでくれます。
お花の力って凄いなぁって思います。
花を飾って少し後には、
「これ、昨日私が買ってきたのよ~
」と

