仕事終わり
マネージャーに送ってもらいながら
俺の思考は一つの重大イベントに気を取られていた




もうすぐ姫の誕生日♪

誕生日はどう過ごそうか?
これがもっぱらの悩み


もちろん、山のような貢物…じゃなくて
誕生日プレゼントは手配済みだ


食事もデザートも
服もアクセサリーや釣り竿も❤️

ただ一つ…

姫が望むクルーザーはまだ買えてない…

もっと仕事を頑張って
クルーザーもプレゼント出来るように
ならないと!

それが男の甲斐性ってもんだからね



おっと!!

今は未来計画の話ではなく
間近に迫った姫の誕生日をどう過ごすか
という事だった


なんせ
その日は俺は休みだからなっ!!


待ちに待った
大事な人の産まれた日!

そして待ちに待ったお休み♪

何時もの誕生日より
最高の日にしてあげないとっ❣️

いつもいつも
仕事で

寂しい思いをさせているんだからさ


えっ?

なら、何故

まだ何も決めてないのかって?(いや、俺誰に言ってんだろ??)

そんなの!

姫の事を考えると
色々としてやりたい事が出て来て
一つに決められないからなんだよ


しかし…

もう直前


マジでそろそろ決めないとっ!!




車から降り玄関のドアを開ける




ガチャ…




「ただいまー姫❤️」



バタバタバタっ



「お帰りーっ♪」


愛しの姫がニコニコしながら
迎えに出て来てくれた

あぁ、姫の笑顔で迎えられると
仕事の疲れも吹っ飛ぶよ❣️



「ンフフ❤️
メシ出来てんぞ
直ぐ食べる?」

「もちろん!
急いで着替えて来るよ」

「ンフ❤️
うん❤️」



あぁ癒されるーぅ♪


「あ、そうそう
今日さー
天邪鬼から電話があってさー♪
日曜日に久しぶりにみんなで飲もうかって
誘われたんだけどー
確か、翔ちゃんも空いてるよね?」

「もちろんだよっ!」

「よかったー♪
なら、早く着替えて来いよー❤️」


ルンルンルン❤️と
音が聞こえてきそうなぐらいの嬉しそうな
姫はキッチンへと歩いていった


5人で飲み会かー
久しぶりだなぁ❤️



……んっ?

日曜日って言ってたような…??


えっ⁉︎

いやいや

ちょっと待ってよっ⁉︎

日曜日って

姫の誕生日じゃねーかっ!!!


マジか⁉︎


嘘だろうっ⁉︎



色々とサプライズを考えていた俺は

この現実が理解できず

玄関先で固まってしまった…