最近、主治医とこれからの話をよくします。


私がようやく、いろんなことを受け入れることが出来てきたからだと思う。

今回の入院、長くなって、いろんなことがあった。

ツライことのほうが多くて…

だけど、これから病気と向き合って生きていく覚悟はできた。


重症感染症で何度も死にかけて、家族にもツライ想いをさせた。

そのときは苦しくて、周りのことなんて全然考えられなかったけど…

医師から「危険な状態です。何が起こってもおかしくありません。」と言われた親の気持ちはどんなんだったのだろう…

苦しくて眠れなくて、このまま死んじゃうかもって不安で。

そんな夜中にベッドのわきで「お願いだから、頑張って」と言った主治医。

あのときは、もうやれることはなくて私の生命力だけが頼りだったと。

でも、夜中に手を握ったり、頭をなでてくれていた先生の優しさはホントに救いだった。


手術を受けるべきと告知したときも、先生の目は涙が溜まって真っ赤だった。

私が泣いても、何を聞いても逃げないでくれた。

手術の時も忙しいのに4時間以上一緒にいてくれたらしい。

術後、先生の「終わったよ~」の声で目が覚めた。



私の予後…

ハッキリ言ってイイものではない。

これ以上よくなることはないし、入退院を繰り返しながら生活していくしかないと。

免疫を抑制しているから感染しやすく、重症化しやすい。

呼吸機能が低下している私には致命傷になりやすい。

嚥下や呼吸に症状が強く、クリーゼを頻発するタイプらしく、適切に処置しなければそれもまた致命的。

治療に反応しにくい治療抵抗性で難治性。

おまけにごく稀な筋委縮型で進行性の可能性がある。


おそらくこれから先、さらに症状が出てくるけど出来る治療はほとんどない。

一時的に血漿交換でアップさせるくらいしか…

人工呼吸器とも一生仲良くしていくしかない。

いつ口から食べられなくなるかわからない。

もしかしたら寝たきりになっちゃうかも。


でもさ、それでもイイさ。

いま先生とは悪くなったときのことを考えて話しています。

コミュニケーションがとれなくなったときの意思表示の方法とか。

備えあれば憂いなし。

笑って話しあえる。


先生が精一杯助けてくれた命だもん。

この人が言うなら、受け入れるしかないって思える。

全部ハッキリ言ってくれているから、私なりに覚悟は決まった。


私が一番いいように、在宅と病院と行ったり来たりの生活。

感染症などを起こせば入院すればいいって。

家に帰りたい私の希望を聞いてくれて、在宅医療を整えて連携していってくれることになりました。

1日で戻ってきたっていいじゃん

笑って言ってくれるから、私も気楽に帰れる。


いろんな意味でやっと共存していく覚悟ができた。

私とMGの共存生活スタートです。