血漿交換を続けながら、呼吸機能の回復を待った。
なかなかよくならない。
絶望的だった…

人工呼吸器につながれながら天井やテレビを眺めるだけの生活が続いた。
私、これからどうなっちゃうんだろう?
仕事、復帰したいと思ってるのに…

毎日、悩んで涙ももう出ないってくらい泣いたと思う。
自分で呼吸も出来ないのに何で生きてるんだろう…

死にたいわけではない。
そんなことは思っていないけど、自分の存在価値がわからない。
いつまで続くか分からない呼吸器生活。

将来への不安、いままでのこと、いろんなことが駆け巡った時間だった。

3か月ほどたっただろうか…
呼吸器を外せる時間が出来てきた。

あれから3年近く経つけど、いまも夜間の呼吸器は外せていない。
けど、今思う。
重症筋無力症は呼吸筋麻痺が起きて呼吸ができなくなっても、適切な治療を受ければ命を落とすことはまずない。
時間はかかっても、呼吸器は離脱できる。
だから耐えることが出来たと思う。
あれが一生続いたら… 想像できない。
神経内科の患者さんの中には、進行性の病気で呼吸器をつけている人がいる。
本当にすごいと思う。
すごいって言葉はおかしいかもしれないけど、強い精神力が必要だ。
私はそんな友達が何人もできた。
それは大きな自慢だ…