ossho-sshoのブログ

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趣味の「波乗り」、「お酒」、「読んだ本」をアップします。

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日付:2022年11月03日

読んだ本 :じんかん

著者:今村翔吾

出版社:講談社

定価:1900円

 

 今村翔吾さんの「じんかん」を読みました。最近、今村翔吾さんの小説をよく読みます。戦国時代の奸雄 松永久秀を主人公にした小説です。織田信長が小姓に松永久秀の話をするスタイルで、生い立ちを追いながら話が進行します。書籍のタイトルの「じんかん」。深い言葉です。人間と書いて、「にんげん」と読めば、個人の人を指します。しかし、「じんかん」と読めば、人と人が織りなす間、つまり、この世を示します。また、人の善悪は、見る立場によって、その善悪は変わります。正義とは何か?忠義とは?人との繋がりとは?このようなことがストーリーにちりばめられています。これまでとは違う松永久秀像が描かれた小説です。歴史小説としての面白さとテーマ―の深さが光る秀逸な作品です。最近で一番面白い小説でした。