富士ゼロックススーパーカップ | オッサン一本道

富士ゼロックススーパーカップ

土曜日は、柏レイソルとFC東京が
「富士ゼロックススーパーカップ」を戦った。
このカップ戦は、イングランドの「コミュニティシールド」
(プレミアリーグチャンピオンとFAカップチャンピオンによる対戦)
の日本版ともいえるもので、
J1チャンピオンの柏と天皇杯チャンピオンの東京との対戦となった。
ゼロックス杯はJリーグの幕開けを告げる合図のようなもので、
「ああ、もう開幕の季節かー」と思うわけだ。

それにしてもこのゼロックス杯、
J1で優勝するか天皇杯で優勝するかのどちらかの条件を満たさないと
出られないという、何ともスゴイ大会である。
これに出られるということは大変な名誉なのだ。
我が東京がその名誉の当事者となったこと・・・純粋に嬉しい。
勝てばもっとよかったかもしれないが・・・。

このカップ戦の対戦の構図は大体以下のようなイメージだ。
「J1チャンピオンに天皇杯チャンピオンが挑む」
つまり、今年は東京が柏に挑んだ形である。
シーズン直前に、昨年のリーグチャンピオンとほぼベストな状態で
戦えるというのは、これはなかなかありがたいことだ。
しかも、勝って賞金3千万円、負けても2千万円。
賞金もさほどの大差はない。
したがって、大事なのは勝ち負けよりも「本番(リーグ戦やACL)」
を今後戦う上での課題を見つけることである。

だから、東京は勝つことよりも自分たちの戦い方にこだわった。
しかし、柏はあくまでも勝つことにこだわった。

両チームの意図が異なるのは当然といえる。
東京は今年からポポヴィッチ新監督の下、多くの新戦力と共に
2年ぶりのJ1を戦う。
かたや柏は、監督も変わらずメンバーも殆ど変わらずに、
ディフェンディングチャンピオンとして今シーズンを戦う。
東京と柏のどちらが「勝負」「結果」にこだわらねばならないかは
一目瞭然だ。
今年、柏は骨の折れる一年を過ごすことになるだろうな・・・。

東京の方は、ポポ監督が早速オモシロいことをしようとしている。
ゼロックス杯で少し脚を傷めたルーカスと梶山を、
火曜日のACLブリスベン戦の遠征メンバーから外すことにした。
ルーカスも梶山も「試合に出ろ」と言えばほぼ問題なくこなせるはず。
でも休ませることにした。
ほぼ間違いなく、来週末のJ1開幕に向けての「ターンオーバー」だ。

東京というチームの13年余りの歴史の中で、
これほど割り切ってターンオーバーをやる監督はいなかった。
どれだけファンから不評を買っても、連戦中にもかかわらず
カテゴリーが3つも4つも下の相手に対してベストメンバーで臨んだ
大熊監督には100回逆立ちしても思い立たなかったであろう。
ポポ監督、なかなか興味深い。

今シーズンが楽しみになってきた。