普段のフルやハーフマラソンでは
目標を見つけて後ろについて走る、
というコバンザメ作戦が苦手で
常に単独走で走っていたんですけど。
今回のウルトラでは、
良い塩梅の目標を見つけてついていく、
という走り方をすることができました。
今後のフルやハーフでも、
活かせていけるといいんだけどな。
さて、
渥美半島ウルトラネイチャーラン。
レポートは中編、10kmから再開です。
10→21km 1時間58分9秒
ラン1時間49分51秒(キロ9分59秒)、エイド8分18秒さ、ここからの11kmが
前半戦の大きな難関。
大山のトレイルがある区間ですよ。

まずは普通のロードを
5kmほど淡々と突き進んでいきます。
エイドをはさんで、
目標としていた女性二人組は
完全に姿を消しておりまして。

ちょうど良い塩梅のペースで、
男性ランナーの後ろにつけたので
しばらくコバンザメしてました。
道路を、
右折左折と繰り返していくうちに。

いやはや。
景色が明らかに山模様になってきました。
ほどなく進んだところに
運営の方がボードを持って立っていて。
ここから6km、
楽しい楽しいトレイル
ですって。
いよいよ来たわねー。

トレイルの登りは、
それほどテクニカルなところはなく
着実に真っ直ぐ登っていく感じ。
終盤は頂上かな?と思ったところで
まだまだ続くよ、というのが
何度かありましたけど。

最後の最後に、
ジェットコースターの発射台のような
急な登り坂がありまして。
わーい。
頂上に到達!
この大山の頂上。
眺望ってものが何もなくって
拍子抜けする景色でした。笑
あまりに何もなくて写真も撮ってない。
ま、あとは下るだけだからな。
下りのトレランを楽しむぞ、っと。

ところが。
下りに入ると途端に、
岩場あり、急な斜面あり、
不安定な足場がありと、
一転してテクニカルなトレイルに。
なんせ、
ほぼ全員がトレイルシューズでなく
ランニングシューズですからね。
あちこちで滑って、悲鳴が上がる。
それに加えまして。

縦一列行進で進んでいくことに。
学生の頃の登山遠足みたーい。
この大山トレイル区間で、
時間・体力・足と
色んなものが削られていく。
ネイチャーランの洗礼といった感じ。
登り返しが終わってからは、
ようやく走れるようになりましたが
滑って転ばないように気をつけて。
下りきったところで、

2つ目のエイドに到着!
いやー、やっと着いた着いた。
トレイルで消費した
エネルギーを回復するために、
もぐもぐタイム開始ー。

まずは、
あおさの味噌汁をいただきまーす。
ほどよい温かさにしてくれていて、
めちゃくちゃ飲みやすく、美味。
塩分もしっかり補給できるので、
おかわりで2杯目もいただきました。
クリームの入ったどら焼きを。
シャトレーゼさん提供らしく、
生地がスポンジっぽくて
ちょっと洋菓子風なんですよね。

このどら焼きがですね。
半端なく美味しかったです。
ほんと、スポンジ生地と
生クリームの洋菓子的食材と
あんこがベストマッチしてまして。
こちらも2個目に手が伸びる。

他にも、
美味しそうな大葉焼そばが
置いてあったんですけどね。
さすがに焼そば食べると、
動けなくなりそうなので自重。
さ、また次のエイドまで
しっかり頑張るぞー。
21→30km 1時間9分40秒
ラン1時間1分33秒(キロ6分50秒)、エイド8分7秒ここからは、
渥美半島の内陸部を進むコース。
比較的アップダウンは少なくて
街の中や畑を進んでいく、
また違った風情を楽しめます。

一度、
前の2人をロックオンしたけど
速くてどんどん先にいっちゃった。
この区間はしばらく単独走で、
マイペースを大切にしよう。

エイドに向けた後半5kmほどは
畑のあぜ道を進んでいきます。
高い建物が何もなくて、
一面に広がる壮大な青空。
燦々と太陽の日射しが降り注ぐ。
いやー、暑い。
ランナーにとっては辛いけど、
農作物にとっては良い環境だな。

3つ目のエイドに到着ー。
ここでスタートから30km。
普段だともう終盤戦なのに、
まだ半分も進んでない、
というのが恐ろしい現実。
そして、
恐ろしい現実がもうひとつ。

32.6℃?
嘘でしょー。
この日の予報では、
最高気温26~27℃でして。
その覚悟はしてたんですけど、
30℃超えるなんて聞いてないぞ。
そういえば。
天気予報の温度計ってのは、
直射日光が当たらないように、
通風筒の中に設置して測定してる。
対して、この温度計は
炎天下にさらして置いてるから
高めの気温が出てるんだろな、うん。
って、あれ?
そしたらランナーの体感気温って
この32.6℃の方が近いじゃん!
絶望。
なんてこったい。

ま、気を取り直しまして、
もぐもぐタイムに突入ー。
まずは野菜の冷製スープから。
種類豊富な野菜が入ってて、
シンプルな塩での味付けで、
野菜の甘味を引き出している逸品。

おつぎは、
卵焼きもパクっとな。
とりあえず食べれる間は食べる。
これ、今回のウルトラの鉄則。
次のエイドまでは10kmあるので
手持ちのソフトフラスクに、
アクエリアスを満タンにしてもらい。
さ、しゅっぱーつ。
31→40km 1時間19分57秒
ラン1時間14分21秒(キロ7分36秒)、エイド5分39秒この日の渥美半島は、
ヒノキ花粉が猛威を奮ってる上、
pm2.5や黄砂も飛び交う状況。
この辺りから段々と、
喉も鼻も死んでいきますが
こればっかりはただ耐えるのみ。

横断歩道や分岐、
分かりにくいカーブ地点など、
運営スタッフの方が細やかに
誘導してくださっていたんですよね。
渥美半島を駆け回るという、
壮大なスケールのレースながら、
ロストの心配せず安心して走れたのは
本当にありがたかったです。

この区間は、
路面のバリエーションも豊富。
山あいの砂利道を走りながら、
海へと向かっていきまして。

海にたどり着いたらほどなく、
砂浜が出現。
足の疲れが蓄積してる所に砂浜。
短い距離でもメンタルに来るぞ。

そして、海辺を走りますので
凸凹した岩石の道も登場。
ネイチャーランの名に違わない
様々な道を突き進んでいきます。

って、出たー!
急斜面のち、
100段程の階段。
もう足を一段上げるだけで一苦労。
トレイルでよくやる、
膝を腕で押して上げていく
四足歩行スタイルで何とか進んでいく。

登った分だけ、一気に下る。
なんだったんだ、あの階段。
ま、駆け下るのは気持ちいいな。
ちょっとテンション上げ気味で
しばらく進んでいきますと。

また砂浜。
着実にメンタル削ってくる。
これがネイチャーランの恐ろしさか。
この先、エイドのある
伊良湖港ターミナルが見えてきて、
やっとエイドだと喜んだものの。
コースはぐるっと迂回して、
また30段程、階段を登らせる。
鬼畜だわー、ほんと。

ま、登った分だけ、
港の風景はなかなか良きもんだ。
潮風いっぱいに受けまして。

4つ目のエイドに到着!
ようやく中間点を超えて40km。
もうすぐフルの距離を超えるので
しっかり栄養蓄えておかないと。

ってことで、
まずはうどんをゲットして
もぐもぐタイムに突入ー。
塩分補給のために、
おつゆもしっかり最後まで飲み干す。

いただきまーす。
何の具が入ってたか忘れたけど
ここまで来ると何でも美味しい。笑
炭水化物をしっかりお腹におさめて、
いざ。
未知の距離へ突入していくぞ。
(つづく)