サンテレビが上げてくれている

神戸マラソンの中継動画を眺めてると

ああ、苦しかったけど楽しかったな

という感情がじんわり沸いてきますね。



中継で走り終わったランナーに

インタビューしていたんですけど。

司会進行をしていた

阪神ファンにはお馴染み湯浅アナが、

小中学校の同級生と奇跡の再会、

なーんて場面もあって。

たまたまインタビューした人が同級生。

しかも中学卒業以来の再会という奇跡。

友情とか絆を掲げる神戸マラソンを

象徴するシーンだなぁと思って、

ホッコリした気持ちになれました。


それでは、神戸マラソン2024。

今日はスタートからのレポートです。

いつも通り、5kmごと区切って書いていきまーす。



5km通過:30分35秒

パーン。

乾いた音が鳴って、

僕たちの第2ウェーブもスタート。

Gブロックは第2ウェーブ先頭なので

そこそこ最初から流れるかな、

と思っていたけれど、、、


大渋滞。

うはぁ。

これはあまり想定してなかったぞ。


スタートして1km弱ほど

渋滞が続いておりまして。

最初の1kmだけチラッと時計を見て

6分40秒のラップを確認。

まぁ、徐々に取り返していけば良いか。


焦らず慌てず急がずに。

マイペースの巡行へと移行しまーす。

5kmでキロ6分7秒ペースなら、

ほぼほぼ計算通りかな。


10km:1時間00分36秒(+30分01秒)

いやぁ。

晴れてきたんですけど。

スタート前の雨はなんだったのか。

むしろ、雨が降った後に晴れたことで

更に湿度が上がってきてる感覚。


最初の給水が5km過ぎだったんですが、

まだ給水ないの?って、

正直、思いながら走ってました。

スタート直後から給水を渇望したのって、

フルマラソンで初めての経験かも。


早めに塩タブレットも補給しながら、

この5kmはピッタリキロ6分と、

すこぶる快調、快調っと。


15km:1時間31分39秒(+31分3秒)

10km過ぎに最初の給食エリア登場。

フルマラソンのマスト補給食といえば

やっぱりこれっすな。



バナナ!

ここではカットじゃなく、

丸ごと1本、でーんと置いてありました。

走りながら皮を剥いて、

口の中に全部放り込んじゃう。

この辺の走りながら食べる技術は、

トレイルでかなり鍛えられたなー。


バナナを食べてほどなくすると。

沿道にアメブロガーのみなさんの

盛大な応援をもらいました。

ほんと、ありがとうございます!

栄養も、メンタルも

しっかり補給できたぞっと。


テンション最高潮まで上がって

ルンルン気分で走っていた12km付近。


あれ。



うそ。うそでしょ。

ハムストリングがおかしい?

着地の度に響いてる感じ。

これ、攣るんじゃないの???

えー、なんで。

ヤバイヤバイヤバイ。。。


こんな序盤も序盤で

攣り部の勧誘に引き込まれたら

さぶよんはんどころか

自己ワーストの危機じゃん!!!


まさかの事態にメダパニ状態。

とりあえず、ここからは

絶対に足を使わないで走らないと。

完全に足は脱力させて、

腕だけを振って進むような意識で。


ちょうどこの辺りが、

こまめなアップダウンが続くゾーン。

攣り部の沼に早々引き込まれるかも!

という恐怖におびえながら、

ひたすら無心に腕だけ振って進んでいく。

序盤でハムストリングの変調が生じた要因は、

後日、総括としてしっかり分析を書きます。


20km:2時間03分56秒(+32分17秒)

動揺が少しおさまって、

頭は冷静になってきたところ。

とりあえず現状を考えると、

PB更新のことは頭から消して、

さぶよんはんだけを考えることにしよう。


さぶよんはん、は

数あるサブ○○の中で一番計算しやすくて、

5km32分がピッタリさぶよんはんペース。

なので、貯金は5kmごとに

差異なく明確に把握することができる。


去年、引きずり込まれた

17.6km地点の魔のトイレは華麗にスルー。

給水は必ず取るようにして、

手持ちの芍薬甘草湯も水で流し込む。

塩分タブレットやマグオンも摂取。

そして、足は絶対に使わない。

うん。やれることは全部やるんだ。


レース前には考えもしなかった、

前半からの苦しい展開。

くら寿司の駐車場を折り返して、

もはや自分との戦いに精一杯のところ。

スライドで


さいさん!


と空気を切り裂くような大きな声。

CAVA10さんが僕を発見して、

声をかけてくださったのでした。


ありがとうございます!

がんばりましょう!


と振り返って声を返して、

もう一度、前を向き直す。

ほんと、ありがたい。ありがたいよー。

じんわりと勇気が沸いてくる。


20km通過。

さぶよんはんに向けての

貯金は4分4秒。

まだキロ6分半を維持できれば良い。

足を使わない走り方もこなれてきてて。

チャンスは十分に残ってるじゃん。


攣り部に引きずり込まれる恐怖と、

おぼろげにも見えてきた希望の光。

ふたつの感情の狭間に揺り動かされながら

後半戦へ突入していったのでありました。


(つづく)