朝8時半。

スタートの号砲いっぱーつ。

 

 
うーむ。
微動だにしないぞ
なにせ、僕のいたブロックは
スタートラインから500mくらい、
離れておりまして。
 
しばらくすると、
ぞろぞろ歩き出して、
おお、やっと走り出したぞと思ったら、
また止まるという繰り返し。
結局、スタートラインを越えたのは、
号砲が鳴って8分後のことでした。
 
ま、細かいことは気にしない。
金沢の長旅を思う存分楽しむぞっと。
 

0~5km : 31分22秒

 
スタートしてからしばらくは、
4時間半のペーサーに追いつかれるまで
ゆっくりリラックスして走る。
左手に金沢城、右手に兼六園。
なんとも贅沢なスタートだわ。
否が応にもテンションが上がる。
 
1kmほど走ると、
ペーサーのバルーンが後方から接近。
いざ、作戦発動!
すかさずペーサーの背後を取る。
 
ポコポコ。
 
うへぇ。
背後に近づきすぎると
風船が頭に当たって面倒くさいな。
しばらく距離感をはかりながら追走。
 
金沢駅に向かって走っていく途中、
ペーサーの方に、
設定がグロスタイムかネットタイムか
確認したところ、グロスタイムとの答えが。
 
と、いうことは
スタートがだいたい8分のロスだったから
4時間22分のペース設定ってことか。
どうしよう?ちょっと速いか。
うーん、と少し悩んだものの
とりあえず作戦通りついていくことに。
 
なんたって、
手元のガーミンは未だにGPS捕獲せず。
距離0.0kmですって。
早く起きろ、起きろー。
 
 

5~10km : 30分42秒

 

さぶよんはんのペースは、

5kmでちょうど32分なので。

やっぱり少しペースとしては速い。

でも、身体がちょうど動いてきたところ。
とっても良いリズムで走れてる。
 
ペーサーの方が、
給水やコースについて
適宜、声かけしてもらえるので、
とっても頼もしく、ありがたかったです。
 
沿道は市民の方だけでなく、
外国人の観光客の姿も目についたりして。
あちこちからこだまする大声援。
普段のランニングだと、
それなりに長く感じる10kmが、
あっという間に過ぎていく。
 
 

10~15km : 30分47秒

 

うーん。

やってしまったかも。

やっぱちょっと速すぎた。

 

というのもですね。

これはレースを終えて落ち着いてから、

気付いたことなんですけど。

 

 
金沢マラソンは、
赤枠の5~15km地点が勾配が急で、
最もタフなポイントになっていて。
あとはほぼ、平坦なコース設定なんですよね。
 
で、僕のレースラップは
どうなっているかというと。
この赤枠のところが最速ラップ。
完全に作戦としては失敗でした。
 
特に12kmからの急な下り坂。
しっかりペーサーについていこうと
気持ちよーくストライドを伸ばしたところ。
着地の際の衝撃が大きくなって、
股関節にダメージが蓄積していく。
それに気付いたのが15km地点。
 
まぁでも、後悔先に立たず。
元々、ガーミンが不調だったので、
ぺーサーについていくという
作戦にしたのだから仕方がない。
とりあえず、
やれることをやるっきゃないや。
 
 

15~20km : 32分27秒

 

15km地点で少しペースダウンし、

ぺーサー集団から離脱。

それでも、股関節のダメージが

明確に実感できるようになってくる。

 

一度、立ち止まって屈伸運動。

ふぅ。

少し楽になったかな。

とりあえず、

極力負荷がかからないように。

急な加速やブレーキはかけないことを

意識しながら、淡々と走っていく。

 

ただ、

それが続いたのは5kmほど。

 

 

20km地点。

またもやきたよ、悪友が。


今回も、道のりの半分は

足攣り

お付き合いすることになったのでした。

 

(つづく)