全国各地で、

卒業式が行われていますねー。

 

毎年、ハロウィンもビックリの

仮装パーティーとなる学校もありますが。

 

 

今年はインパクトちょい弱めだなー。

 

コロナ禍で制限された学校生活を

長い間にわたって強いられた

学生さんたちにとって非常に感慨深い、

門出の日となったことと思います。

 

ブロガーさんでも、

お子さんがご卒業迎えられる方、

いらっしゃいますね。

本当におめでとうございます!

 

 

卒業式というものには、

祝辞や式辞がつきものですよね。

僕が深く記憶に残っている式辞があり。

それが今年改めて記事になっていて、

久しぶりに読み直してみました。

 

 

平成27年、

当時、東京大学教育学部長だった

石井氏によって読まれたこの式辞。

冒頭、

大昔から東京大学で語り継がれていた

「肥った豚よりも痩せたソクラテスになれ」

という1964年の大河内総長の名式辞が

大いなるダウトである、と真相を語る。

 

①そもそも大河内総長のフレーズではなく、

 ジョン・スチュアート・ミルの引用である。

②原文とはかなり趣が異なる訳になっている。

 It is better to be a human being dissatisfied than a pig satisfied;

  better to be Socrates dissatisfied than a fool satisfied.

③なんと、実際の卒業式では

 この部分を読み飛ばしており、

 本当は式辞で読んでいない。

 (草稿がマスコミに出回って報道され、

  名式辞と語られることになってしまった!)

 

見事なまでの三段落ち。

特に③のオチの切れ味の鋭さ。
 
この後、
特にネットに流れている雑多な情報は、
大半がこの種のものであると思った方がいい
と続け、
一次情報に立ち返って、
自らの頭と足で検証することの
大切さを伝えたのでした。
 
当時から、
鋭い指摘だなと感じて記憶してたのですが。
いま改めて読むと、
よりその指摘は鋭さを増している。
8年経ってより輝きを増す言葉。
さすが最高学府の長たるや、だなぁ。
ネットやSNSに触れ続ける自分にとって
常に頭の片隅にでも置いておかねば、
と改めて感じました。
 
 
ところで。
このエピソードで出てくる

It is better to be a human being dissatisfied

than a pig satisfied;

better to be Socrates dissatisfied

than a fool satisfied.

ジョン・スチュアート・ミルのフレーズも

結構、自分の中で大切な言葉だったりします。

 

ざっくりいうと

満足すな、ってことですね(雑)。

満足してないからこそ、
人は成長するってことだと思う。
 

 

はじめて2年弱、

初心者に毛の生えたレベルのランニング。

当然、満足することなどまだまだない。

仕事もそう。ほかにも色々。

まだまだ満足してないー!

ってことがたくさん。

 
満足してないことがあるって、
ありがたいこと、なのだと思います。