万博、終わっちゃいましたね

 大阪・関西万博が閉幕して1ヶ月余りが過ぎました。26回も通い、各種イベントも満喫。体験できなかったパビリオンは数えるほどしかないにもかかわらず喪失感は計り知れません。典型的な「万博ロス」ですね。夫婦そろって「もっともっと通っとけばよかった」という思いは同じ。録りためた万博関連のテレビドキュメンタリーを見ては懐かしい大屋根リングに涙したり、最終日直前に会場で落としてしまった嫁さんのミャクミャクぬいバッジを探し求めて公式ストアを行脚したりと、心にぽっかりと空いた穴を埋めようとする日々が続きました。でも、後ろばかりは向いていられません。それぞれの模索のスタートです。

 

食の万博は続く

 万博に出店・提供していた店などの情報がSNSなどにどんどんと流れてきました。食べたかったあれや、もう一度食べたいこれなど、探し求めて食べるという目標ができました。

 

  マルタ共和国のフティーラサンドに使われていたユネスコ無形文化遺産にも登録されているパン「フティーラ」を卸していたのが天満にあるパン屋さん「ORANGE FIELDS Bread Factory」であることを突き止めた嫁さん。さっそく買いに行き、レシピを解析した人の情報を元にツナ、ケッパー、オリーブなどの具材も買いそろえて再現してしまいました。

 

 私が現地で食べたのはベーコンエッグバージョンだったので味の再現度は不明ですが、これはこれで美味しくいただくことができました。そうこうするうちに、当のパン屋さんでフティーラのツナサンドの再販が始まりました。これはもう食べるしかありませんね。

 

 もう一度食べたいベルギー館のフライドポテトも、これを食べるためだけに一度訪れたパビリオンを再度予約までして行ったオランダ館のストロープワッフルも探せば食べられるんですよ。

 

「食の万博」はまだまだ続きそうです。

コモンズ愛

 多数の国家が一堂に会した「コモンズ館」。私の認識は「並ばずに入れて涼しく、スタンプいっぱい押せる」という浅はかなものでしたが、早いうちからその魅力に気づいた嫁さんは足しげく通っていました。いろんな国、文化がごちゃ混ぜになっている中での、宝探し感に魅力を感じていたようです。現地の人相手に、大阪人らしく値切り交渉してリーズナブルで掘り出し物のアクセサリーを買い集めたりしていました。

 

 

 そんなコモンズ館のフェスティバルが堺市で開催されると聞いて、さっそく出かけてきました。

市の文化施設の一角で開催されたこの催し、参加国はそれほど多くありません。

 

でも、万博ロスの皆さん(想像)で大盛況でした。

 

万博にいたあの子猫さんたちにも再会

 

息子くんもワニの置物をお買い上げ

 

 機会を逃すと二度と買えないということを身に染みて実感している嫁さんは、「迷ったら買い」のポリシーのもと木彫りのミーアキャットの他、あれこれ買い物。ネパールの「マワール」として有名になったけれど二の足を踏んで結局買えなかった曼荼羅ペンダントも無事ゲットしていました。

 

我が家の万博棚もにぎやかになってきました。

 

個人的には万博で飲むタイミングを逸したヨルダンのデーツシェイクが飲めたのが嬉しかったです。味も評判通り最高でした。

 

今後も同じようなイベントを見つけては通い詰めることになりそうです。

壁にも万博

 最終日に大屋根リングから見たあの光景が忘れられず、一眼レフカメラで自ら撮った高解像度写真を大判プリントに出しました。どーんと奮発してA1サイズ(新聞を見開きの状態にしたサイズ)です。壁にかけておけばいつでもあの瞬間に戻れる気がします。

 

息子くんに変化も

 6歳の息子くん。親が思っている以上にいろんなことを細部までしっかりと覚えていることに驚かされます。先日、私が「ざーわ、ざーわ、ざわわ」と夜の噴水ショー「アオと夜の虹のパレード」の歌を何気なく口ずさんでいたら「それ知ってる」と言い当てました。半年以上前に一度聴いただけなのに…。そんな彼の将来の夢は「建築家」になりました。大屋根リングや各国パビリオンの個性的な建築、その後見た千里万博の太陽の塔などにも触発されて(それらを越える)「もっともっとすごいものを創る」と息巻いています。楽しみに待つことにします。

 

 そんなこんなで、いろんな目標ができてきました。万博ロスなんて言っている場合ではありません。難易度が高すぎて結局来訪の叶わなかったサウジアラビアのレストラン。こうなったら2030年のサウジ万博へ行って現地で食べてやろうじゃないですか!