雪の予報が外れて…

 先週、土曜日の段階の天気予報では日曜日は近畿全域に積雪の予報が出ていました。近畿中部でも5~10cmの積雪予報。息子くんには「明日雪降るんやって、積もったら雪合戦できるな!いっぱい積もったら家の前の斜面でそり遊びもできるかもな」と期待を持たせていました。楽しみにしていたのか朝早く覚醒し、ベッドでもぞもぞと私を起こしにかかります。耳を澄ますといつもより外が静かな気がします。車の走る音も電車の音も聞えません。「この静かさ!雪積もってるんちゃう!!!?」と二人で起きだして期待を込めてリビングのカーテンを開けます。
 
「雨や…」
 
 眼前には夜に降ったのであろう雨に濡れた街並みが広がっていました。静かだったのは日曜朝で交通量が少なかっただけでした。
 
息子くん「なんで?」とがっかりしています。
 

降らないなら

 本格的に積もった雪を見たことがない息子くん。もともと今冬に一度は雪を見せにどこかに連れて行ってあげようと嫁さんと相談していたところでした。今日の天気は晴れ予報。降らないなら行ってしまえとばかり、関西からアクセス良好な六甲山へ急遽行くことに決めました。ホームーページをチェックすると今日はチェーンやスタッドレスタイヤなしで登坂可能とのこと。

装備はどうする

 ウエア類はすべてレンタル可能で手ぶらでも参加可能ですが、あれもこれもレンタルすると結構高くつきそうです。スキーやスノボのコースに出るわけでもないので大人はそれほどの装備は要らないだろうということで、私は手持ちのスノーシューズ、自転車用の厚手グロープ、ダウンジャケットにユニクロの防寒パンツという装備で自前ですべてまかないました。嫁さんはグローブとスノーシューズのみレンタル。息子くんはウェア上下とグローブかセットになっている「ウェアセット」とスノーシューズのレンタルとしました。

アクセスは良好

 関西の人であればおなじみの六甲山。アクセスは良好です。なんだかんだで家を出たのは10時をまわっていましたが、11時半ごろには駐車場に到着しました。第1、第2駐車場はすでに満車で第3駐車場の入車待ち列に並んで停めました。第3駐車場は入り口ゲートから結構離れており、少し早起きして第1駐車場に停めるのがベストだと思います。
 
 入場チケット待ちの列にも少し並んで、入場チケット・レンタルチケットをまとめて購入します。大人2名、子供1名の入場料に子供用ウェアセット×1、スノーシューズ×2、グローブ×1、雪ゾリ×1でお会計15,800円。意外と高くついたなと思っていたらレンタル保証金がそれぞれに1,000円加算されているそうで、返却して退出する際に返金されるしくみでした。5点分、計5,000円がバックされるので実質10,800円ということですね。いずれにせよレンタルは割高なので何度か行く予定がある人は子供用だけでもメルカリに安く多数出ている中古品などを準備しておくのがいいかもしれません。
 

雪山気分

 人工雪ですが、ゲートをくぐると一気に雪山気分です。さっそく着替えた息子くん「かっこいい」とフル装備にご満悦です。
 
写真後ろに見えるのはスキー用のゲレンデで、我々は少し離れたとこにある雪遊び専用エリア「スノーランド」に向かいます。
 
そり遊びができる緩斜面のエリアと、雪だるまを作ったりできる雪遊びエリアにわかれています。息子くんは雪合戦をするのを楽しみにしていたのでまずは雪遊びエリアに向かうとまさかの掲示が…。
 
「雪投げ禁止」
 
すべてのエリアで雪を投げる行為は禁止されていました。がっかりする息子くんの気分を変えてあげようと雪ゾリにチャレンジします。ちょっと怖いのか息子くんあまり乗り気でなさそうです。
 
まずはパパと二人乗りでということでいざスタート
 
コース上には結構こぶがあり、そりが激しくバウンド。膝上に乗せた息子くん雪しぶきが容赦なく降りかかります。途中で両手で顔面を覆い耐える体制のままゴール。雪まみれになったまま「何してくれるねん」という表情のまま立ち尽くしていました。
そして一言。
 
「もうしない」
 
やばい、このままでは終了してしまう。まだ始まったばかり。いろいろ高くついてるのに…。
 
ここで嫁さんが救いの手を
 
「ママとすべろう」
 
なぜか昔からこの手のアトラクションにはママに全幅の信頼を寄せているのです。というわけでママと再トライしたところ、楽しそうに滑り降りてきて、少し機嫌が戻ったようです。それでもソリはもういいということで雪ダルマを作りに雪遊びエリアに向かいます。
 
人工雪が踏み固められた硬くなっていますが、それでも興味津々で雪を触り始めます。
 
砂場遊び用のスコップなどを持ってくればよかったのですが、手ぶらだったので素手ではなかなか難しく小さい雪だるまを作るがやっとでした。
 

昼食は

 スノーランドエリアでも軽食は販売されていますが、温かいところでゆっくり食べようということでレストラン「アルペンローゼ」に行きます。階段下まで行列ができていましたが20分ほど並んで中にはいることができました。メニューはカレー、ラーメン、どんぶりとスキー場の定番ぽいものですが価格も良心的でした。
 
運よくゲレンデを見渡せる窓際席に座れました。息子くんはキッズプレート
 
スキー場で食べるカレーってなんでこんなに美味しく感じるんでしょうかね?大人も美味しくいただくことができました。

一人で挑戦

 昼食をたっぷり食べて気分一新。再度雪ゾリエリアに戻ります。ママとまた滑るというのでコブの少ない安全なコースを教えてあげて下から見送ります。するとなぜか一番難易度の高そうなコースを飛び跳ねながら降りてきました。「なんでやねん!」と滑りおりてきた嫁さんに詰め寄ると息子くんが希望したとのこと。どうやらやる気が出てきたようです。今度は一人で滑ると言い出しました。いいぞいいぞ。

 

 

ばっちり楽しんでいるじゃないですか!
 
 この後も何度も自分で滑って楽しんでいました。少し日が傾き始めて寒くなるまで遊んだところで帰ることにしました。息子くんも「楽しかった」と満喫した感じでした。
 
 というわけで、雪山デビューは無事成功。スキーをしている年齢が近そうな子供もたくさんいてレッスンを受けている様子を見て「やりたい」と言っていたので来年あたりチャレンジさせてもいいかなと思っています。