風邪だと思ったら

 先週、嫁さんが風邪っぽい症状を訴えていましたが、少し前に風邪で軽く熱を出した息子くんからうつったんだと思っていました。熱もないので嫁さんは普通に出社。私は泊まり勤務に備えて自宅にまだいました。すると昼前に嫁さんから「体調悪い、寒い、帰る」とLINE。帰宅するころには熱は38度を超えていました。たぶん流行っているインフルエンザだろうと昼一番に開いている内科に連れて行きました。駐車場で検査をして、結果連絡はしばらくしてその場で医師から電話で報告。結果を聞きながらひどく驚いた様子だったのにはわけがありました。
 
「コロナ陽性だって」
 
最近まわりで流行を聞かなくなっただけに、私も驚きました。
 
前回、私がコロナになった時は嫁さんと息子くんは嫁さんの実家に疎開してもらいましたが、今回はどうすればいいのか?保育園はどうする?いろいろ考えないといけないことが出てきて整理がつきません。
 
 私が泊まり勤務で出社してしまうと今保育園に預けている息子くんを迎えに行ける人が誰もいないので私が早めに迎えに行き、夜の最低限の世話だけ嫁さんに託し、私は会社に泊まらずに未明にタクシーで帰宅するように会社に交渉することになりました。
 
 突然の早いお迎えに、緊急事態を悟ったのでしょうか?息子くんは素直に帰宅の途につきます。ママの寝ている部屋には入らないように釘を刺し、日頃は時間制限しているタブレットを無制限開放すると、「やった」とばかりに夢中で見始めました。これで時間は稼げそうです。後ろ髪をひかれる思いで出社します。
 
深夜2時にタクシーで帰宅して、嫁さんと一緒に寝ている息子くんを抱きかかえて別の部屋で私と一緒に就寝します。ここから家庭内完全隔離生活の始まりです。
 
翌日は休み、次の日はテレワークとなったため、保育園の送迎や嫁さんの看病もスムースでした。息子くんについても最近風呂も寝かしつけも嫁さんが担当していたので、どうなることかと思いましたがママが具合が悪いのはわかっているようで特にグズることなく一安心です。

週末はあいにくの天気で

 週末、嫁さんの症状も落ち着いてきましたが、なるべく自宅からは出ていたいところです。ところが、土日ともにあいにくの天気予報。大好きな近所の公園で遊ぶ案は没になり、息子くんからは奈良健康ランドの遊戯施設「はしゃきっズ」に行きたいと要望されました。
 ここ、子供には大好評なのですが大人も一緒に巨大なエア遊具内に付き添うハメになるので、大人の体力もそがれるという諸刃の剣なのです。実は私、ここのトランポリンで無茶をして足首の靱帯損傷で全治3ヶ月の重症を負った因縁の場所でもあります。できれば近づきたくなかったのですが、いろいろ我慢を強いている息子くんの気が晴れるのではとここに行くことに決めました。朝一番から午後3時すぎまでたっぷり遊びましたよ。時間は稼げましたが、私もクタクタです。
 
 次の日曜日はこの手の遊戯施設は避けたいと思っていると、息子くんからナイスな提案が…
 
「パウパトロールの映画もう一度観たい」
 
いいね!これならラクです。
調べてみると、上映回数が減って一日一回の上映。インターネットでチケット購入と座席予約を済ませます。当日映画館に行ってびっくり、全席完売となっていました。なかなか人気のようですね。今回はシールがもらえました。
 
映画も2度目にもかかわらず最後まで楽しんで鑑賞していました。
何度も車でかけて覚えてしまった主題歌のBryson Tiller の"Down Like That"はネイティブ感のある発音で一緒に歌っていました。

まさかのサプライズに…

 映画も終わり、「ママに何かおみやげでも買って帰ろうか」と息子くんに話したところ、息子くんから私の予想のナナメ上をいく回答が。
 
「お花とか買って帰ったらいいんじゃない?」
 
なにその素敵な提案!?人生何周かしてるんですか?私はタイ焼きとか饅頭とか考えてましたよ。
 
 幸い映画を観たイオンにも花屋さんがありました。息子くんにお花選びも任せたらカーネーションを色違いで2本選んでくれました。綺麗にラッピングしてもらえた花を背中に忍ばせて玄関に出てきたママに渡します。
 
まさかのサプライズにママは最初こそ事態が呑み込めていないようでしたが、すべてを察して涙ぐみながら「うれしい」を連発。
 
 相手のことを想いながらプレゼントを選び、喜ぶさまを見てこちらもうれしくなるという体験が積めるまでにいつのまにか成長していたのですね。
 
お花はさっそく玄関に飾りました。
 
 発症日を0日として5日目まで自宅待機という会社ルールで今日が5日目となり嫁さんもようやく落ち着いています。あとは私と息子くんにうつっていないことを祈るばかりです。