満を持して

 4歳をすぎてようやく映画まるまる一本を家で最後まで集中してみることができるようになった息子くん。最後まで完走した映画も数本を超え、そろそろ映画館での視聴も大丈夫だろうということで満を持しての映画館デビューとなりました。

タイトルは?

選んだタイトルは「パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー」

 

 

 テレビでおなじみのパウパトロールの映画版です。前作の「パウ・パトロール ザ・ムービー」もテレビで見て気に入って2回観たぐらいなのでタイトル選びは問題ないでしょう。

 暮れも押し迫った12月28日、イオンモール併設の映画館に向かいました。入場時間より少し早く着いて待合席で待っていると、息子くんはいろんな映画の予告映像が流れている大型スクリーンよりも、その横に並んだデジタル式のポスターが気になっているようです。

「あれ、フレディ・ファズベアやで」

なんですか?それ?

だいたいこれ、どう見てもガチの大人向けホラー映画やん。4歳児が知っているわけないし。ただ、タイトルを見ると「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」とあり、あながち適当に言っているようにも見えません。

公式サイトを見てみます。

 

 

 「かつては機械仕掛けのマスコットたちが人気をよんだレストラン<フレディ・ファズベアーズ・ピザ>は…」

合ってるわ(恐怖)
 
 よく聞くとYouTubeで見たとのこと。ゲームの世界をマインクラフトで再現した子供向けのYouTubeの動画で見たことがあったようです。親の知らないところでどんどん知識を吸収しているようですが、いいのか悪いのか悩ましいところです。

 初映画館の記念撮影の時も「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」の電子ポスターに目線はくぎ付けでした。


 そうこうするうちに時間となりました。座席は前後左右ともど真ん中あたり。劇場備え付けの幼児用の座布団を敷くと一人で座っても前席に視界を遮られることもなく快適に鑑賞可能でした。大好物のキャラメルポップコーンとドリンクもつけてあげました。
 
予告の段階ですでに画面にくぎ付けです。

本編開始?

 本編が始まる前に完全に照明が消えて真っ暗になりました。息子くん、怯えた声で

「こわい」

やばい!?大丈夫か?と思う間もなく、映像が流れ始めなんとか落ち着いたようで一安心。

 そしてやっと始まると思ったら見慣れないキャラが登場。明らかに雰囲気が違います。同時上映の短編アニメーション映画「ドーラとまぼろしの生き物」が始まったのでした。息子くんも困惑しています。パウパトロールを観にきた子供に予告だのCMだの劇場の注意だのさんざんひっぱっておいてからいよいよ始まるって時にこれははっきり言って余計でしょう。スクリーンから客席に語りかけて応援を求められましたが、劇場はシーンとしたまま。そりゃそうだと思いますよ。

 気を取り直して本編スタート。おなじみのキャラクターが大画面を駆け巡り、ぐいぐいと映画の世界に引き込まれていきました。前回はチェイスが主役でしたが、今回はスカイが主役です。私も一緒になってストーリーを楽しみ、挙句の果てにクリスティーナ・アギレラの切ない歌に不意打ちをくらって涙ぐむ始末です。

 

 

 危ないシーンでは息をのみ、笑えるシーンでは劇場のみんなと一緒に爆笑し、あっという間の90分でした。

 帰りの車の中では「マーシャルぶつかるとこやったな」「スカイすっごいパワーやったな、でも危なかったな」と興奮冷めやらぬ状態でいろんなシーンを反芻していました。

 というわけで、映画館デビューは大成功。またいい映画があれば連れて行ってあげたいと思います。