決めたのは前日

 祝日を前日に控えて、休みは息子くんをどこに連れて行こうかと考えあぐねていたら嫁さんから思いもよらぬ提案が…
 
「最近、息子くん深海図鑑にハマってヌタウナギとかダイオウグソクムシとかずっと言ってるやん。近鉄特急の鳥羽水族館割引きっぷで行かない?」
 
 確かに息子くん、YouTubeでも情報を仕入れて「ねぇ?とばすい(鳥羽水族館)って知ってる。ジュゴンがいるんだよ」などと言ってました。
 
 鳥羽というと関西圏からだとちょっとした小旅行となり、できれば車でいって一泊してあちこち廻りたい気分になるところですが、目的が水族館だけなら電車もありです。なんといっても寝てれば着くので親もラクで日帰りも苦になりません。
 
さっそく、仕事帰りに予約をお願いしました。ラグジュアリーな特急列車「しまかぜ」は予約いっぱいで、通常の特急「伊勢志摩ライナー」で予約がとれました。
 

ちなみに大阪難波からだと大人一人あたり通常10,240円かかります。

・普通乗車券2,080円×往復=4,160円
・特急料金1,640円×往復=3,280円
・鳥羽水族館入館料=2,800円
 
それが鳥羽水族館割引きっぷだと9,020円と約1,200円お安くなります。
・鳥羽水族館割引きっぷ=5,740円
・特急料金1,640円×往復=3,280円
 
なお、3歳の息子くんは水族館の入館料以外はタダです。

あっという間に

 我々の乗る特急は9:40に大和西大寺駅発のため、自宅は朝8:30過ぎに出れば余裕というゆったりとしたスタートでした。
 
来たー!
 
 目的地の鳥羽まで直行なので、車窓からの景色を楽しんだり、おやつを食べたりしている間にあっという間に到着です。目的地にはお昼前の11:28に到着するため駅弁は買わずに、ご当地の美味しい海の幸のランチを食べることにしていました。いや、そのはずでした。
 
伊勢志摩ライナーに手を振ってお別れ
 
駅でご機嫌に記念撮影
 
 駅から鳥羽水族館までは徒歩10分ほど。「もう鳥羽水族館に着く?」と尋ねる息子くんに「先にご飯たべてからね」と答えた瞬間、イヤイヤスイッチが発動してしまいました。
 
「ごはん食べない!」「水族館行きたい!」「おなかすいてない!」
 
大荒れです。
 
 このままま無理やりお店に連れ込んでも鎮まるどころか火に油なのは目に見えています。ゆっくり食事なんて絶対無理です。
 
 水族館内にもレストランあるようなので、大人の海の幸のお楽しみは夜にとっておいてまずは水族館に向かうことにしました。
 
着くころにはすっかり機嫌も元通り。
 
 いざ中に入ったところ、ちょうどランチタイムのためレストランは満席で7組ほど待ちの状態でした。このままだとアシカショーの時間に間に合わない可能性もあるので、アシカショーの会場近くにあるファストフード店で軽食を買って食べることにしました。息子くんと嫁さんは焼きそば、私は伊勢うどんを頼みます。ショー会場への持ち込みもできるようなのですが、余裕があったのでお店の前の椅子で食べちゃいました。
 
アシカショーのはじまり。
 
真剣なまなざしで見つめてます。つかみはOKです。
 
 フリスビーを空中でキャッチしたり大技を次々に決めていきます。アシカばかりに目が行きがちですが、お兄さんの安定した投げ技のコントロールも尋常ではありません。
 
観客へのアピールもばっちりです。
 
続いてセイウチショー。約600Kgの巨体がこの距離感で動き回ります。ちなみにこの子はまだまだ成長途中で、大きくなれば1トン越えになるそうです。息子くん、投げキッスの芸をマネてました。
 
 近くに来ても泣いたり逃げださずに見入ってました。でもママの手はしっかり握って離しません。
 

ジュゴンにご対面。日本でジュゴンを飼育しているのはここだけです。

 
嫁さんが大好きなイロワケイルカ。息子くんそっちのけで見入っていました。
 
これまた関西ではここでしか見ることのできないラッコくん
 
ピラニアもいっぱい。他の水族館よりとても見やすく展示されていました。
 
息子くんが見たかったウミウシも見つけました。
 
「へんな生きもの研究所」ではたくさんの水槽に珍しい生物がいっぱい。
息子くんも大好きなEテレの番組 0655 の「ナナメ上音頭」に出てくる不思議な生き物「フリソデエビ」を見つけた時には夫婦で大興奮。
 
なぜか息子くんの大好きなヌタウナギもここで見つけましたが見ずらいところに隠れて出てきてくれませんでした。
 
この水族館、実際に触れ合える場所がたくさん用意されています。
これはタコの吸盤に吸い付かれる体験をしているところです。
 
「奇跡の森」ブースではドクターフィッシュこと「ガラ・ルファ」を直接触ることができます。手の角質をついばんでくれてすべすべになります。
 
嫁さんの手、食べ応えがあるのかわらわらと寄ってきます。
 
息子くんもおそるおそる手を入れます。
 
吊り橋ゾーンも気に入って、一方通行でまわってくるには階段の上り下りもあって大変なのにもかかわらず何度も渡っていました。
 
さらに「日本の川」ゾーンではテレビ番組「しまじろうのわお!」の歌に出てくる「アユモドキ」も発見!(写真撮るの忘れました)
 
 そうこうするうちにあっという間に閉館時間の17時がきてしまいました。海遊館は順路に沿って進んで終わるのですが、ここは順路があるわけでもなく好きなところに行っていろいろな発見があるので見ごたえたっぷりでした。
 

大人の楽しみが…

 大満足で水族館をあとにして、駅方面に歩き始めます。途中の港では大量の魚群がいてぴょんぴょん飛び跳ねていたので近くで眺めます。息子くんはパトロール船に大喜びです。
 
今日一日楽しかったでしょうね。満面の笑みです。
 
足湯スポットがあったので、ちょっと浸かります。
 
 さて、駅前に戻ったので晩御飯を食べるところを探しますが、お目当ての駅前の複合ビルは営業終了していました。とりあえず特急券を買いに駅に入りますが、駅ビルにも食事ができるところがほとんどありません。結局コンビニでパンやおにぎりを買って駅のベンチで食べるハメに。さらに、嫁さんが楽しみにしていた赤福も売り切れ。大人の楽しみはことごとく打ち砕かれてしまいました。
 
駅の3Dアート前で記念撮影して、帰りの列車に乗り込みます。
 
 帰りもあっという間で、息子くんも車中ずっとご機嫌にすごしたままでした。車の運転のストレスもないので遠出した割には疲労感はなく、満足感だけが残った旅となりました。
 
 今度は志摩スペイン村とあわせて一泊で行きたいねとすでに夫婦で再訪を計画しています。
 
そのときは海の幸も満喫するんだ(フラグ立ててどうすんねん)