やっと行けるはずだったのに…

 思い起こせば2015年のこと、予約開始日に電話しまくって結局チケットが取れなかったMaroon 5。その後大阪公演自体が中止となりました。そして息子くんも3歳を過ぎて義両親に預けることができるようになり、ようやく夫婦でライブに行けるようになったと思い始めた矢先の来日公演のニュース。最近は抽選形式なので祈るような気持ちで申し込んで当選通知に小躍りしてよろこんだのが7月末のことでした。
 
ほんとに楽しみでした。
 
久しぶりに新しく買った服も、靴も、
 
この日のためにとっていました。

息子くんトラップ

 息子くん、保育園の生活発表前からの突然のウイルス性の発熱でずっと濃厚接触しながら看病していたのですが、いつものように私だけ伝染ってしまい鼻水を垂らしていました。ただ症状は軽く発熱しているわけでもなく、なんとか行けるだろうと楽観視していました。
 
 火曜日のライブを直前に控えた週末の金曜の夜、左耳に違和感を感じます。
 
「なんか痛い。詰まった感じがする」
 
 土曜の朝一番に耳鼻科を受診。風邪からくる急性中耳炎とのことで聴力検査を行うと左耳はやや聴力低下がみられるとのこと。薬が処方され、水曜日に経過観察の診断を受けることになりました。帰宅後、耳痛と頭痛が激しくなり鎮痛剤を飲みました。
 
しかし頭痛は激しさを増すばかりで、追い打ちをかけるように39.0度の発熱。
 
 日曜日には微熱に下がりましたが、ひたすら鎮痛剤を飲み続けていても耐えられないくらいの頭痛が続きます。とても働ける状態ではなく、日曜夜の勤務の交代をお願いしました。会社からは新型コロナの抗原検査をするように指示があり、嫁さんに買ってきてもらいましたが陰性でした。
 
 月曜になって頭痛は少しましになりましたが、嫁さんから「念のため病院行っといたら?」と勧められ、耳鼻科に再診の相談をすると「発熱した人は新型コロナとインフルエンザの検査を医療機関で受けてからでないと診察できない」とのこと。このご時世、発熱外来も予約でいっぱいで、片っ端から電話をかけて心が折れそうになったころに検査してくれる医院が見つかり、車で向かいます。

聴こえてない!

 車中で異変を感じました。いつも右のドアポケットに置いたスマホを車のオーディオにBluetooth接続して音楽をかけているのですが、走り出してもスマホから音楽が直接聴こえ、うまく接続できていないのかと信号待ちの時に確認して愕然とします。
 
ちゃんと接続されて、車内全体で鳴っていたのです。
 
そうです、左耳がほとんど聞こえておらず、右に置いたスマホから鳴っているように錯覚していたのです。
 
始めての経験で、不安が押し寄せます。
 
明日はライブなのに、どうなっちゃうんだろう…。
 
結局、新型コロナ、インフルエンザともに陰性。耳鼻科に連絡して一般患者の診療が終了した夜の予約をとりつけます。耳鳴りに加え、壊れた鈴が外部の音に共鳴しているような症状も出てきました。
 
急性中耳炎の診断に変わりはなく、「炎症はマシになっているので薬は効いている」とのことで、薬が増強され、このまま水曜まで様子見となりました。
 
 頭痛に加え、微熱も続いており、この段階でライブはあきらめました。当日息子くんを預ける予定だった義母がフリーになったので代わりに行くことになりました。

ライブ当日

 会場は前回のブルーノ・マーズと同じ京セラドーム。チケットは同じSS席ですが今回はアリーナ席が当選。距離感もぐっと近く感じたようです。
 保育園に息子くんを迎えに行って、晩御飯を作りながら嫁さんからLINEで送られてくる写真を見て会場に思いを馳せます。
 

息子くん、安牌のメニューにご満足のようです。

 

 18:30開演予定が、19:00を過ぎても始まらないとのメッセージを最後に連絡が途絶えます。

 食事を終えた息子くんをさっさと風呂に入れて、寝かせることにしました。いつになくいい子でした。寝室に連れて行くまでは…。

 

「ママを迎えに行くの!絶対寝ないの!」

 

ぽろぽろ涙を流しながらひたすらこのセリフを繰り返すこと20分。最後に

 

「泣き止んだ」

 

と自ら申告して、静かになりました(笑)

涙を自分で拭いて、眠りにつきました。

 

そして、嫁さん帰宅。がんばって撮ってきてくれた動画を見せてもらいます。やっぱ近いですね。うらやましい。

嫁さんの感想は?

  • アダムめっちゃ、普段着
  • ライブとしてはブルーノマーズのほうが盛り上がったかな
  • 義母さんも思っていたより楽しんでくれた

だそうです。

 

 公式グッズの抽選申し込み券を持って帰ってくきてくれたのでTシャツとパーカーを申し込みました。当たるといいな。

やっぱり聴こえない

 翌、水曜日もテレワーク勤務後に耳鼻科を受診しました。再検査すると初診時よりもかなり聴力が落ちていて、測定していた看護師さんが血相を変えて先生のところに飛んでいき、追加の検査を行いました。
折れ線が正常な右耳、青×折れ線が聞こえない左耳です。ただ右耳の赤 [ と左耳の青で示す骨伝導による聴力は落ちていないので、単に中耳にたまった水の影響で音が伝わらないだけで、内耳や聴力の神経自体は正常とのことでした。
 
先生からも頼もしいお言葉
 
「中耳炎が治れば元通り聴こえるようになるよ!」
 
よかった!(涙)
これを書いている段階では、まだ聴こえないけど回復を待つことにします。