長い一日の始まり

 早いもので気が付けばもう2歳の誕生日です。幸い当日は夫婦ともに仕事が休みのため、精いっぱい祝ってあげようとあれこれと計画を立てていました。
 
 バースデーケーキは大阪市内のケーキ屋さん「パティスリーショコラ」で秋田新幹線を模した特注のケーキを予約していたので朝から嫁さんはそれを受け取りに出かけます。
 
 私は息子くんとの約束「砂場に連れて行く」を果たすために、公園に出かけることにしました。長い一日の始まりです。以前、砂場に道具をそろえて意気揚々と出かけた際には手が汚れるのが嫌なのかあまり楽しむ様子もなく早々に切り上げたのですが、しまじろうの付録絵本の砂場遊び編に今ごろになって興味を持つようになって、何度も読み聞かせをしているうち、「パパとおすなば行く」とせがまれるようになったのです。ようやく誕生日の日に叶えてあげることができました。
 
 砂場についたらさっそく夢中で遊び始めました。絵本の通り「ざっくりほいっ!」と言いながらバケツに砂を詰めています。
 
前回と表情がまるで違います!
 
もう夢中ですね。
 
いろんな道具を駆使して思い思いに遊んでいました。
 
絵本の通りバケツに詰めた砂をひっくり返して綺麗なお山を作ってあげても、速攻でぶっ壊していました。お山の頂上にくまさんのスタンプを押したかったのに…。
 
公園では他の遊具でも楽しそうに遊び
 
 お昼前までたっぷり遊んで、撤収の時にはお砂場セットを「自分で持つ」と運んでくれました。えらい!
 
公園の駐車場では飲料自販機の補充にボトルカーが入ってきて大喜びです。
 
 お昼ご飯はこれまた約束だった「マクドナルドでハッピーセット」を叶えてあげます。私も同じものを頼んで、おもちゃを2個ゲットして上機嫌です。
 
 嫁さんを途中駅まで車で迎えに行って一緒に食料品の買い物をして帰る予定だったのですが、時間にまだ余裕があったため、今度は消防署に立ち寄ることにしました。
 
大好きな消防車と救急車を目のまえにして大興奮。
 
お得意のポーズもばっちり決めます
 
 ただ、あまりに好きすぎて、この場所を離れようとしなくなったのが誤算でした。嫁さんを迎えに行く時間を過ぎても動こうとせず、結局泣きわめいて絶叫する息子君を抱えて車に戻るハメになりました。
 
 息子くん、さんざん遊んで、泣いて疲れたのか駅に着く前に寝落ちしてしまいました。その後の買い物に思った以上に時間をとられてしまい家に帰るまで車中でぐっすり寝たため家に着くころにはお目覚めです。午前中に疲れさせて、午後にお昼寝している間に部屋の飾り付けや料理を二人でする計画だったのですが、若干機嫌の悪い息子くんをかまいながらの作業となってしまいました。
 
 料理はキッチンのゲート内ですべて嫁さんがやるので問題ないのですが、部屋の飾り付けは妨害されることが目に見えています。封印していたお下がりのレゴのコンテナをあけ放って気をそらします。映画「カーズ」の車2台に思いっきり食いついてくれました。「しめしめ」と飾り付けにとりかかったのですが、これが誤算であったことに後のほうで気づくことになります。
 

料理は大成功

 乗り物好きの息子くんのために、事前にあれこれ考えていた嫁さん、なかなかのクオリティのものを出してきました。パトカーと救急車を模したおにぎりに、電車のハンバーグです。大好きなポテトフライとプチトマトも添えて彼にとって最高のディナーとなりました。
 
嬉しそうですね!
 
 サイレン部に使われていたカニカマだけが未体験の食材で、すべて剥がして「はいっ」と私にくれましたがあとは気持ちよく食べ進んでくれました。
 

サプライズケーキは?

 わざわざ大阪市内のケーキ屋さん「パティスリーショコラ」で作ってもらった秋田新幹線「こまち」を模したケーキのお披露目です。果たしてこれが何かちゃんとわかってもらえるでしょうか?
 
 
 箱から出した瞬間、彼は「あきたしんかんせん」と認識してくれました。大成功です。ただ、それと同時にケーキにダイレクトに手が出ました。嫁さんが恐るべき反射神経で手をさっと遠ざけてなんとか難を逃れます。





興味津々です。
 
ろうそく点火!
 
 ろうそくを吹き消すことはまだできないので、親が消してあげました。息子くんにはチョコレートなどがついていない先端部分を切り分けます。ケーキカットの瞬間に「なんてことをする!?」と怒られたらどうしようと内心びくびくしながら包丁を入れましたが、特にそこはこだわっていなかったようです。彼は甘いスポンジケーキはあまり好きではないのですが、苺の部分を中心にある程度食べてくれました。親は残りの部分をがっつりといただきます。どぎつい見た目に反して、とてもクオリティの高い美味しいケーキでした。人気のほどがうかがえます。

記念撮影とプレゼント贈呈

 恒例の記念撮影、今年は義妹の友人が素敵なオリジナルタペストリーを作るお仕事をされていて、息子くんのものを作っていただきました。これを背景にします。作者の方はこちらのページです。
 
 
手書き文字が温かく、とてもおしゃれな出来栄えです。
これだけでは少し寂しいので、飾り付けの風船もamazonで頼みます。
これの2歳用が納期がかかりそうだったので、即納の3歳用を発注し、「2」の文字は100均で代用することにしました。
 
息子くんに邪魔されながらもなんとか飾り付けました。
 
インスタなどにあがっているような素敵な白い壁など家にはないので、レースのカーテンを背景にしました。
 
いざ記念撮影の段になっても、セットした椅子に座ってくれるはずもなく、最終的に椅子をどかしての撮影です。
 
 撮影を終えて、いよいよプレゼントの贈呈です。今回ジジババから素敵なプレゼントを後日いただけることになっていたので、親からは「絶対喜んでもらえそうなもの」として嫁さんの友人宅で楽しそうに遊んでいた「レッカー車」のセットを渡すことにしました。
それに先立って、義妹からのこれまたニッチな「キャンピングカー」のレゴキットを渡します。街でキャンピングカーを見かけるたびに「きゃんぴんぐかーっ!」と絶叫するのでプレゼントに選ばれました。もちろん外箱を見た瞬間に大喜びです。
 
 
ですが、箱を開けてびっくりです。想像以上にパーツが細かく大量の小さなブロックが袋詰めされていました。対象年齢は「5+」とあり親の私ですら組み立てに数時間かかりそうなものでした。
中身を見た息子くんは一言
 
「バラバラ」





袋を開封されてパーツが散乱することを恐れてそっと隠します。とりあえずなかったことにしようとしますが、
 
「キャンピングカー、バラバラ、どこ行った?」
 
と念仏のように唱えながら部屋を探し回りはじめました。
 
何とか気をそらそうと、私たちからのプレゼントを渡します。
 
何だろう!
 
これ知ってる!
 
そうでしょう!お友達の家で気に入って遊んでいたんだもんね?
 
あれ? あまり喜んでいないようですね?
 
付属の赤いFitをレッカーさせて実演しようとしますが、「しない!」と怒り出しました。
 
なんか違う?
 
どちらかというと暇つぶしに与えたカーズの赤い車(写真奥)のほうが気になるようです。
 
というか完全にそっちがいいみたいですね。まさかそちらに食いつくとは。これは大きな誤算でした。
 
そして
 
「キャンピングカー、バラバラ、どこ行った?」
 
まだ忘れてくれませんか?
 
 とりあえず用意したイベントはすべて消化。長い一日が終わりました。プレゼントはジジババにもらう予定の大物2つの反応に期待することにしました。

翌朝

珍しく、破壊されることなく飾り付けが残ったので外が明るい朝に再撮影をトライします。
 
やっぱり椅子には座ってくれず、じっとはしてくれません。というか飛んでくれました。
 
「2」が外れてしまったので持ってもらいました。
 
さあ、じじばばにプレゼントをもらいに行こう!(続きます)