意外と残っていないシーン
赤ちゃんの写真や動画は数えきれないほど撮って残していますが、つい「いいところ」ばかり撮って残しがちです。
「笑った」、「首がすわった」、「寝返りした」、「腰がすわった」、「ハイハイした」、「立った」、「歩いた」、「喋ったなど」、新しいことが出来るようになった瞬間は親も嬉しくていろいろと記録に残そうとするのですが、考えてみればこれらのことは少し大きくなれば誰でも当たり前にできることばかりです。
逆に首がすわらずにぐらぐらしていたり、寝返りができなくてもがいたり、ハイハイで前に進めずに後ろに下がったり、座っていられずにコテンと倒れたりといった「できない」様子や泣き声などは二度と見たり聞いたりすることができなくなるのです。
振り返ってみると生まれたての頃の弱々しい泣き声の動画なんて私が産院で撮った短いものが数本しか残っていませんでした。今となっては貴重な宝物です。
1歳を過ぎた今、まるで違う力強い泣き声になりましたが、毎日のように聞いていて当たり前となっているこの泣き声もそのうち聞けなくなるのだと思います。なにげない、見過ごしてしまいがちな貴重な瞬間をもっと大切に残していこうと思います。