嫁さんは自宅から車で1時間ほどの実家に里帰り中です。予定日前日になっても生まれそうな気配はまるでなく、一週間前の検診でも「まだ兆候は無いね」などと言われていました。


 私はシフト勤務の職場なのですが、勤務作成担当者が気を利かせて予定日に休みを入れてくれていました。でも予定日きっかりに陣痛が来るなんて都合のいい話はないですよね。とりあえず検診予約が入っているので実家に車で迎えに行って病院に連れていくことにしていました。

 

 そして迎えた出産予定日の朝、スマホの通知画面を見て凍り付きます。

 

 

 陣痛の間隔を測ってくれるアプリ「陣痛きたかも」で嫁さんが陣痛のカウントを開始すると自動的に通報されるようになっているのですが、その通知が山のようにたまっていました。

 

 あわてて電話すると「病院からは7分間隔になったら電話するように言われているのでそれまで待つ、ゆっくり来ていいよ」と意外と落ち着いた様子。こちらは少し動転しながらも車で向かいます。そうこうする間に陣痛間隔は7分を切り、嫁さんが病院に連絡したところ「痛いときに喋れないほど痛くないなら検診予約の15:30まで来なくていい」とつれない返事。

 

 ほんとに大丈夫なのか?と思いながら時間を過ごし、検査を受けるころには間隔は5分になり、痛みに顔をしかめるようになっていました。検査の結果、子宮口は2cmでエコーに頭が映らないほどに降りてきている状態でした。もう即入院でしょ?と思っていたら「いったんお家に帰って」と予想もしないお言葉。先生曰く、「たぶん今夜か明日には生まれそうだけれども入院してじっとしていてもお産は進まない。歩いたり焼肉食べたり風呂入ったり四つん這いなったりしててください」だそうです。

 

 なんてスパルタな病院なんですか!?とりあえずアドバイス通り焼肉を食べに行ってから実家に送り届けて一度帰宅して連絡を待つことになりました。なんだか焼肉食べた翌日に生まれるというジンクスのようなものがあるらしいですね。