浜でルアーのスズキ釣りを始めた30年くらい前、リーダーとルアーの結束はフリーノットだった。

これは結び直しが必要なので、ルアー交換の度にリーダーが数センチずつ短くなるのだが、当時は所謂シャローミノーというものが少なく、あっても波のある浜で飛び出さずに泳ぐものが少なかった。一般的なリップ付きのフローティングミノー(タックルハウスBKF115、BKF140など)やトップ(同BKRP115、BKRP140)が中心でルアー交換の頻度も少なかったのでフリーノットでも特に問題はなかった。

 

それでも浜で使えるシャローレンジのフローティングミノーが増え、状況によりルアー交換の頻度が増えてきたので、リーダーが短くなりがちになり、あまり使いたくはないがスナップを使うようになった。

この種の金属ワイヤーパーツにはイマイチ信頼感がなかったのもあり、それでも強度があると言われていたクロスロックスナップを使い始め、確かに強度的に問題はなかった。が、やはりクロスロックスナップの付け外しが面倒だ。老眼の症状も出始め、目視せずに手探りでスナップの開閉操作をすると変な曲がり方になったりで少々ストレスを感じるようになり、店頭で目についたマリアの「ファイターズスナップ」を2シーズン程使ってみた。

開閉も簡単でとても使いやすかったのだが、結果80アップのスズキを掛けたときに2度同じパターンで変形を経験した。

左が変形したもの。これでルアーが外れたりバラしたりはしなかったが、この#1は公称の40kgの強度があるはずなのにどうしてこうなるのか原因不明だった。何れにせよこういう現象が発生するスナップは使えない。

 

それで暫くクロスロックスナップを使っていたのだが、メディアでよく見る釣り具メーカーのテスターの人らも磯のヒラスズキなんかでも普通にクイックスナップを使っているのを見て、「やはり一度使ってみるか」と、有名どころのウォーターランド「スーパースナップストロング」を使うことにした。

 

これを10シーズンくらい使ったのだろうか。強度も問題なく当然ルアー外れでバラすことなどなかった。

のだが、今シーズン2度変形があった。

上が変形したもの。

これは魚を掛けてこうなったものではない。新品を使ってノーバイトの時にも発生したのでルアー交換の開閉時、多分開くときにこうなったのだろう。自分の使い方の問題なので都度確認が必要だな....

 

代替品がないわけではない。

左からウォーターランド「スーパースナップストロング#2」、アクティブ「ルアースナップストロング#1」、同「#2」。

アクティブのスナップ#1も時々使っていて問題はなかったし、#1でも公称強度はスズキ程度なら十分なのだが、大きいほうが開閉がやりやすいので#2にしようか、と思っていたところ気になったのはその重量差によるルアーの潜航深度の差だ。

ルアーの潜航深度の差は実際に確認するのは難しいが、ちょっと実験をしてみることに。

よく使うシマノレスポンダー149Fのアイにスナップをぶら下げて水に浮かべ、頭がどれくらい沈むか見てみる。

アクティブの#1。喫水線が背中のWの文字から少し離れている。

#2。喫水線はW文字に掛かりそうなところまできている。

 

レスポンダーはよく飛ぶし、荒天時の飛距離ダウン率が他のルアーより少ない。浜ではとても頼りになるルアーなんだが、潜航深度がタイドミノーサーフやウインドストームより5-10cmくらい深く、超シャロー域で底を叩くケースがままある。

この程度の喫水線の差に影響あるのかないのか分からないが、現状でこれ以上深く潜らせたくないのでやっぱり#1にするかな。

 

水深が50cm以上あるところならどうでもいい話ではあるんだけど、まあ、それだけ浅いところを狙ってやってるからこういう細かいことにも留意しなきゃならんのよな。