2-3年前からだろうか、いわゆるプロの人たちが釣り番組で使うケースが増えてきたのが、「フックリムーバー」なるもの。

特に磯のヒラスズキを含めシーバスフィッシングではよく目にする。

普通に「プライヤーがあればフックくらい外せるだろ。また要りもしないものを流行らせやがって。」と思っていたのだが....

ごく最近では無名メーカーからも多種類が発売されている。

 

この現象は以前ボガグリップを元祖とするフィッシュグリップの流行り方との類似性を感じる。サーフのスズキ釣りではランディングした魚はプライヤーでルアーを外し、口を手で掴んでリリースしていたのでボガやオーシャングリップが出ても数年は必要性を感じていなかった。

まあ、ヒラメなんかは手で口を掴めないのでどっちにしてもギャフは携行していたわけで、ギャフの代わり、ということでボガの15lbを購入し、もう20年くらい使ってるだろうか。未だに全く動作に問題はないし変形、破損もない。一生使えると思う。オーシャングリップでもよかったのだが、当時店頭で¥15,000ほどと安売りしていたので特に思い入れもなく購入したものだ。安いものではないが、何年使っても買い替えを考えなくてもよいことを考えれば非常にコスパはよいと云えるだろう。

 

そこいくとフックリムーバーはプライヤーがあれば事足りるのだが、構造が簡単なのもありフィッシュグリップ以上にパクリものが出てきた。「プライヤーより飲まれたルアーのトレブルフックが外しやすい。軸が長いのでフックが指に刺さる危険がない。」「もっと早く買えばよかった。」的なインプレも多い。

提灯インプレもそれなりに多いのだろうし、私の場合は余り小さいルアーを使わないからスズキの口の中に完全にルアーが入ることはまずないのだが、トレブルフックが複雑な掛かり方をすると、プライヤーで強引に外そうとしてフックを折ったり曲げたりしたことあった。特にシマノのルアーは構造的に弱く、レスポンダーなどはエイトカンを破損させルアーそのものをダメにしたこともあった。

 

ということで散財という自己嫌悪を感じながら購入してみた。スタジオオーシャンマークの元祖フックリムーバーなど1万円程するし、ドレスのものも5,000円くらいする。とはいえ1,000円くらいのバッタモンはすぐ壊れそうだ。

結局、コレ。

ダイワ クイックハリハズシ2 240mm、2,000円くらいなので価格もまあ許容範囲。長さはスタジオオーシャンマークのフックリムーバーとほぼ同じ。

 

ゲームベストには差すところがないので、

パズデザインのホルダーに入れて使うことに。

 

問題は、ゲームベストにぶら下げるものが一つ増え、煩わしさが確実に増すことだ。

ボガとプライヤーに加えて3つ。

プライヤーはラインカットの他にリーダーをスナップに結束する際にリーダー端部を掴んで締めこむのでどうしても必要だ。

 

で、このダイワのクイックハリハズシ。ダイワの使用方法にはトレブルフックを掴んで外す方法は明記されてないし、「深く飲まれたハリは外せません。」とはっきり書いてある。あくまで従来のシングルの針外しの延長モデルという立場だ。

だが、どう考えてもこのモデルはトレブルフックを掴んで外すのに適しているし、バッタモンも含めて所謂フックリムーバーと構造は全く同じだ。

先日の70、80アップのスズキのルアー外しにも実際に使ってみたが、プライヤーに比べれば簡単だし、何より安全だ。フックを曲げたりする折ったりすることもなさそうだ。

硬質プラスチックのグリップがやや滑りやすくフィットしないが大した問題ではない。ダイワ製らしく堅牢ぽいから長く使えそうだが、あくまでこれは従来の針外しという建前だ。

 

ま、継続して使ってみようかな。