私のスズキ釣りは晩秋-初冬のサーフがメインで、この時期はかれこれ30年近くこの釣りを続けてきた。

 

ここら山陰のサーフはほぼ遠浅なのでミノーの潜航レンジには気を遣う。マズメ、夜間のスローリトリーブで水面直下からせいぜい50cmくらいのレンジキープができないと底を叩くことが多くなり使えない。要するにそれくらい浅いところでやっているということなのだが、こういったシチュエーションにマッチするミノーが案外少なく、それが長年の悩みだった。

最近ではシャローミノーに属するミノーが多いのだが、多くはアイマのコモモに代表されるような静水域を前提としたもので、波のあるサーフでは引き波で水面を割って滑ってしまい機能しない。コモモSF145などは多少ヘッドの水受け面が大きいので飛び出しは少ないが、やはりリップを備えたミノーでシャローを引けるに越したことはない。が、シャローミノーと銘打っていても50cmほどの水深で底を叩くものも多く、自身の用途にマッチするものが非常に限られていた。

偶に使えるものがあるのだが、それも廃盤になったり、そうでなくても流通量が限られていたりと、やはり自分のやっている釣りは通常のシーバスフィッシングとはかけ離れたものなのだろう。

 

そしてまたメインのルアーが廃盤になった。

ダイワ、モアザンウインドストーム135F。数個購入したが、エイに持っていかれたり、岩礁にぶつけてリップを破損したりで手持ちはこの2個のみだった。今月になるまで気が付かなかったのだが、どうやらこの春に廃盤になったらしい。ダイワのURLにはもう掲載されていない。

 

飛距離はシマノのサイレントアサシンなどに比べると少々物足りないが、それでもそこそこ飛んでいる方で、引き波にも飛び出すことが少なくシャローレンジをキープできる貴重なルアーだった。

ということで、家族とのドライブのついでに隣県を廻って店舗に残っているものを買い漁ることに。

上の2つは中古。比較的程度は悪くないが、1,300円ほどとなかなか強気な値段だ。フックが付いてないものはそれも必要になるし。

下の2つは同店舗で購入した新品で、1つは特価で693円だが、もう1つは色違いでも特価にならないらしい。なんだかその理屈がよくわからないが、とりあえず4個確保しておいた。

 

このルアーは釣れるルアーだと思うし、必要な人には必要なものだと思うのだが、それを必要とする人が少なければまあ廃盤になるのだろう。

ダイワやシマノなどの大企業は収益を上げられない製品は販売を止めなければならない事情は分かるんだが、もうちょっとなんとかならないのかな....

 

これがなくなると次のルアーをまた探さなければならないし、困るよね。