80アップの後、この寒波の前に数度出ているがほぼボウズを喰らってる。
全くアタリがないわけではないんだが、首振りピッチが軽かったりティップで弾かれたりしてバレているところみるとサイズが小さいのだと思う。感覚的には60cmないくらいだろうか。運よくフッキングしたのはこの魚。
多分50cmないくらいだと思うが、ここらの岩礁混じりのサーフで釣れるヒラスズキとしては大きい部類。同サイズのマルよりやはりよく引く。
例年のサーフでは、11月のカタクチイワシ、そして12月のコノシロ、或いはサッパというのがスズキのメインベイトになっているようだ。11月のカタクチイワシは数が多いので、それに付くスズキはある程度数が釣れるがサイズを選んで釣るのは難しい。12月のコノシロは沿岸回遊性の魚だからカタクチイワシに比べれば圧倒的に数が少ない。廻ってくる群れも散発的なのでスズキも数は釣れないし、タイミングを外せば全く釣れないことも多い。だが20-30cmのコノシロに付くスズキは総じてサイズがよく、食えば殆ど70アップ以上という感じになる。
今シーズンの11月下旬から12月初旬に掛けてのサーフの印象は、とにかくベイトが薄い、ということだ。鵜の数もダイブの回数も少ないし、水面をスクールしてるベイトの群れも見えない。勿論スズキやヒラメに追い立てられる小魚も全く目視できていない。
全くベイトが居ない訳ではないからそれでもボツボツとは釣れていた訳だが、どうやらカタクチイワシとコノシロが入れ替わる時期のようだ。この入れ替わりは海表面温度が18.5-18℃を跨いで下がるときに起ていることが大体わかってきている。
これは寒波の最中のものなので寒波の前の鳥取県沿岸の海表面温度はちょうど18.5-18℃辺りだった。これからはベイトがコノシロに切り替わると予想しているが、今年のイレギュラーな気象状況がスズキの動向を少々読めなくしている。
これは例年との海表面温度差で、鳥取県沖は例年より1-2℃くらい高い状態にある。にもかかわらず気温は低温傾向で極めつけはこのたびの寒波だ。秋に汽水域、淡水域に居たスズキは陸上の低温によりそこに居られなくなりサーフ、磯、港湾などに海水域沿岸に廻ってくるが、海水温自体は高めなので、ヒラスズキといったより高水温系の魚も混在しているのだろう。
水温低下とともにスズキはいずれ産卵のために落ちていくのだろうが、汽水域、淡水域から早めに払い出されたスズキが比較的高水温の沿岸に長めに滞留する可能性はある。なので前の記事で書いた通り今シーズンのスズキ釣りはポジティブに予想している。だが、いくらデータ上の海水温が高いといっても沿岸の海水温はやはり陸上の気温の影響を強く受ける。これだけ強い寒波になるとその傾向は顕著に出る。
毎回水温も計測してればそこらへんも予想はつくのだろうが、そこまでやってこなかったので今後の動向はちょっと読みにくい。
何も考えずに出てりゃいいだろ、とも云えるわけだが、釣れた、釣れなかっただけじゃあ面白くないよね。