先の記事の通りサーフ用に15エクスセンスS1006M/RF(グランドバーサタイラー1006)を購入し、ここ数年出番がなかったS1000MH/R(ワイルドコンタクト1000)は売却しようと思っていた。S1000MH/Rを売却しようと思ったのはタックルハウスのBKRP140(リップルポッパー14cm、40g)をあまり使わなくなったからで、40gをフルキャストする用途がないなら現在メインのラテオ100ML・Qでいいかと考えていたからだ。
追加したS1006M/RFは10ftよりちょっと長めなので磯混じりの釣り場や波が高い状況でも使えそうだし、シマノのルアー負荷表記で8-42gまでとあれば本当に42gのルアーのフルキャストはできるのだろう。
数字だけで考えればS1006M/RFはS1000MH/Rの用途をカバーできるように思える。なによりS1006M/RFは6インチS1000MH/Rより長いにもかかわらず160gとS1000MH/Rの170gより更に軽量になっている。
で、実際にフリマで出品の準備をしていた時に考えることになった、「本当にこのロッドを売却して後悔はないのだろうか?」と。
このロッドはMH表記の通りティップ部分を手で曲げてみれば棒みたいなロッドに感じるし、実際に20g以下のルアーのキャストは苦手な部分がある。うまくやりとりしないと70cmくらいのシーバスではヘッドシェイクのスピードにティップが追従できずにバラすケースがある。シマノではリジッドサポートドラグ搭載型のある程度高性能なリールと組み合わせる必要がある。
硬いのできっちりロッドを曲げてキャストするにはスイートスポットが狭い。あらゆる面でラフな扱いをするアングラーを拒絶するようなロッドだ。気難しいロッドだな、というのがこのロッドの印象だ。
だが、基本に忠実に丁寧に扱ってやればこのロッドは期待に応えてくれる。ハマったキャストでは30-40gのルアーはフルキャストで飛ばせるし、80アップのシーバスでもロッド全体で思ったより曲がり、主導権を与えずに例えバーブレスフックであってもスピーディーにランディングに持ち込める。
「俺をちゃんと扱える技量があれば80アップのシーバスを確実に獲らせてやる。」そんなふうに言われてると感じるロッドだ。
このロッドが発売されて10年経った。その後エクスセンスは2回モデルチェンジし、同じワイルドコンタクト1000、ジェノスワイルドコンタクト100として後継モデルが出た。その都度軽量化され、ルアー負荷は45gまで拡大された。軽量化され負荷が上がったということはより高弾性化され、私の所持するS1000MH/Rとは性格が変わっている可能性が高いと予想できる。
となると、今S1000MH/Rを手放してしまえば中古でも入手できなくなるかもしれない。仕方ない....
使ってやるか
が、EVAグリップの人差し指が当たる部分には摩耗が進んでいる。何れ直さなければならないと思ってはいたがもう限界だろう。
最近はリールシートを囲むようにグリップのEVAやコルクが覆う富士工業のVSSシートや類似のものが人気なようだが、どうしても握る部分が痩せるなり摩耗してくる。個人的には見た目がちょっとスマートに見えるだけでメリットないと思う。はっきり言ってDPSで十分だ。その方がリールシートもグリップも安いし、グリップ自体の摩耗も避けられる。
これを直すにはリアグリップも含めて全部剥がして新しくグリップとリールシートを取り付ける必要がある。やり方は分かっているが、ブランクスに傷を付けずにやるのは大変だし接着剤などいろいろ用意するものも出てくる。
ここは素直にプロにお願いしようかな。