授業のノートをPCで取るとき、問題になるのは「数式」である。

 

今学年の前期はGoogleドキュメントの拡張機能(以降、Docsとする)でLaTeXを数式に変換してくれるものがあり、それも使って書いていた。しかし、ネット環境の関係で記述できない、日本語入力システムで日本語がたまに効かなくなる、全角文字はLaTeX対応していない、という事象があったので、新たに何か無いか探してみた。

 

で、今はTyporaというマークダウンエディタを使っている。以下の点が改善された。

・ローカルで動作するのでネット環境に左右されなくなった。

・日本語入力システムも問題なくなった。

・Docsでは変換ボタンがあり、クリックすることで画像を生成していた。変換対象が多いと生成に時間が掛かり、間違えたときの修正も行いにくかった。それがTyporaでは、ほぼリアルタイムで数式に変換してくれる。該当行に移動すると変換されていたのが記述形式に自動的に戻るので、間違えたときの修正もすごく楽になった。

 

ただ、デフォルトではおそらく行ブロックでの記述が有効のはずなので、部分部分でも記載できるよう設定変更が必要かと思われる。

これはフリーソフトではないが、そう高いものではない。試用期間があるので、それで気に入れば購入すればいい。無料ソフトで使い勝手がよいものがあればいいが、そうでなければ有償でも使い勝手がいいものを入手した方がいいと思う。サブスクではなく買い切り(バージョンアップはあるようだが)なので、文房具だと思えば安い物だと思う。

ちなみに仕事でもこのTyporaを使い始めた。軽量かつシンプルで重宝している。

 

試験に持ち込みするときは手書きノートを、と言う教科もある。PCで作成したノートを写経して復習しつつ、間違いがあれば訂正する、でよいかと思う。

え、それタイパが悪い、という指摘もあるかもしれない。が、「学問に王道なし」という言葉があるとおりで、学問ってのはタイパのよいものではない。そもそもタイパの概念に馴染まないのでは?と思う。むしろ、復習の機会ができて定着率が上がるなら、きちんと知識になるのではないかと。(反論のある方もいるでしょうけれど、私はこういう考え方で別に押しつけている訳ではないので。どれが正解とかではなく、ご自分に合ったやり方でいいと思うので選択はご自由に。やり方や方法論を議論する気はありませんので悪しからずご了承下さいませ。)

 

もしかしたら若干粒度は違うのかもしれないが、一般的な大学の学部は、弊学では類という。学科はプログラムという。

 

弊学の夜学生は、夜間の必須科目でなければ、概ね昼の授業のどの類のどのプログラムも受講することができる。科目数に制限があったり事務手続きは必要だったり、もしかすると例外もあるのかもしれないが、それを卒業単位に含めることができる。

 

つまり、昼間の面白そうな授業を受講し、単位に含めることができるのだ。

弊学の昼間は幅広い分野があり、その中からよりどりみどり状態。これはとても嬉しい。


私の場合。

まず、仕事で少し関わるが、分野としては弱めのセキュリティ関連。これを自分の知識の抜けている所を補填しながら授業に臨もうと思う。

次に、品質管理関連。これはよくやっていた分野だが、ここ最近は全体のマネジメントとかなので、知識のアップデートのため受講予定である。

 

少し話は逸れるが、社会人が大学に入り直してキャリアアップ、キャリアチェンジすることはアメリカ等ではよくある話らしいが、日本でもそういう風潮になればいいなと思う。

 

句点1つ、読点2つ、60文字強の文である。出典をきちんと調べていないので引用は避けるが、検索すれば出てくる。

これの誤答が結構多いそう。

 

誤答するということは間違った理解をする、ということである。このくらいの文は日常に溢れている。が、分かりやすく書き直す余地はある。

 

読み手の事を考えて分かりやすく書き直すのもいい。が、そういう分かりやすい文ばかり読んでいると、世の中に数多ある少し読む力が必要な文の理解が怪しいままということになる。さらに言えば、読む力がないなら分かりやすい文で表現する、ということは大変に困難、簡単にいえば無理、である。下手すれば過去に自分が書いた文が自分では読み解けない、ということも起こりうるだろう。

アレクサンドラ構文を誤答するようならもう少し文に触れる生活をした方がいいのではないか?と思う。

 

 

ちなみに、理数系の大学生の書籍は難解である、と感じる。内容が難しいから、というのも理由だが、難しい内容をいかに分かりやすく伝えようとするか、という事が微塵も感じられないものも存在する。

難しいことをいかに分かりやすく伝えるか、というのも技術である。

口頭で図などを見せながら説明しているものを、少し改定して文にして書籍化している、というケースも多いのではないか?

よく見かけるのは

・主語が不明瞭

・範囲や条件が不明瞭

・どの説明をしているのかが不明瞭

・途中の過程が省かれすぎている

・専門用語の説明誤り

・誤記

 

おそらく、「書いている内容が分からない」ので出版社側の担当も校正自体を諦めているのではないかな?と思うくらいひどい書籍も見たことがある。

 

理系人材が必要だ、理系大学の女子枠が、とかいろいろ言われているが、教える側に「分かりやすい表現のしかた」を学ばせる取り組みも大事ではないだろうか?と感じている。