昨日日本の6月の生鮮食料品を除く消費者物価指数が発表された。4か月連続のマイナスということだ。

しかし「実感」とはえらい違いだ! 俺は運転手兼運搬人として女房のスーパーの買い物についていくが、5千円札、一万円札があっという間に消えていく。 こんなことなら料理なぞしないでいっそスーパーの二百円弁当を毎日食べたほうが安くつくのでは?と思ってしまう。


米国にいたとき「日本食用」と言わなければ、日本の半値以下で米も卵も野菜も調達できた。生卵を食べる時だけ、サルモレラ菌の心配のない日系農園の卵を買った。大量生産に加え、余分な形や大きさの仕訳、小分けの包装等日本で掛かる費用がかさまないためだという。

肉も大きなブロックで販売され、薄切りがないのは不便だが、日本に比べ破格の値段だ! 日本の有名ステーキ店のオーナーに聞くと、外国産でも見分けられればいい肉はいくらでも入手可能だと言う。

TPPで自由化が進めば価格で日本の食料品はひとたまりもないと思ったものだ。


では日本の食料品がなくなってしまっていいのだろうか?「食糧自給」とかいう観点の話は別において

消費者目線の話をしてみよう。

これからも日本の消費者の生活スタイルは変わらないのだろうか? 外国では夫婦「共稼ぎ」で買い物は土日の週一回。土日以外は夕食でも簡単な料理で済ます。「食えればいい」というレベルで女性でも料理はあまり得意でなく、凝った料理は偶の外食だ。 日本の、毎日、小出しに買い物をし、毎晩、レストラン並みの料理を作るというライフスタイルはいずれ崩壊するだろう。これから日本は貧しくなって、「専業主婦」が許されない。 みんなが働かなければ生活が成り立たない時代になるだろう。海外に似た生活に代わってくるはずだ。


生き残りをかけて、我が国の生産農家は、生産から販売、サービスに至るまで人手をかけないやり方で価格ダウンを図る!これが第一手だ。

しかしそれだけでは外国産に価格では敵わない。だから「安全、安心」、「鮮度」、「高品質」に特化した食料品で新たな「価値」つまり「高付加価値」品を生み出すことが大事だと思う。

これから食料調達の一大候補地の中国では、簡単に増産を図るあまり「農地の農薬汚染」が進んでいる。 「農薬まみれ」の大地からどんな農産物、牛乳、肉が採れるかは明らかだ。生物も雑草も全部殺す農薬で!

これから日本産の「安全安心」とその証明、P.Rは一層大事になってくる。

それと食料品は「鮮度」が品質、旨さを決める。

日本の生産者は、「消費者に近い」という利点を活かし、さらに鮮度を保つ生産から販売までの仕組み、技術を革新する必要がある。


ではその間、俺ら消費者はどう生活をつないだら生きていけるのか?

まず食い物に贅沢、我が儘を言わないことだろう。(笑)

それから産地から旬の物、新鮮な物を安く大量に買って単価を下げる方法を考えよう。

また各家庭では、大きい冷蔵、冷凍庫をそろえ、保存の量を増やし、質を磨く。

そして一工夫(例えば燻製、麹漬け)で美味しさを増す簡単裏ワザを学ぼう。

こういうことで少しでも生活防衛を考えないとやっていけなくなる!


実は、物価指数を下げている大物は「酒」らしい。物価は安くない!という俺の実感は正しかったのだ。 

確かにネットオークションでもブランドの焼酎がえらく安く手に入るようになった。

ネットでもいい! 食料品分野に於いても信頼できる格安売り手が早く出てきて欲しい!

俺は待ってるぜー!