今広島カープ新井貴浩選手が熱い! 阪神タイガースでゴメスに居場所を奪われ、往時からすれば年棒「僅か2千万円」で広島カープに「死に場所」を求め復帰して2年目だ。  春にはまさかの2千本安打を記録し「名球会」入りを決めた。  達成日に僚友から「あのアライさんが?」というシャツを着て手荒い祝福を受けたものである。 その後も快進撃を続け、セリーグ打撃部門でヤクルト山田、DNA筒合という若手の,今が旬のスラッガーたちと肩を並べるという「ビックリ」の展開だ。


何がどうなっているのか? 39歳、持病の腰痛を避けて、定期的に欠場しながらの野球人生だ。ところがホームラン数は別としてそのほかの成績は彼の野球人生で最高のパフォーマンスを挙げている。特に俺が驚くのは「得点圏打率」と打点だ。 自チーム走者を二塁か3塁においての打率は圧巻の4割以上だ。だから出たりでなかったりでも山田の打点74点に新井は71点に肉薄している。 少ない打席数で四死球も40、決して「俺が、俺が」で打ち気にはやっているわけで無く、極めて冷静だ。打率だって3割3分に近い。

彼の16年間の年度別成績を見ると、ホームラン王が一回、打率3割を超えたのが一回、近年は2割5,6分がいいところだった。


もう一回自問しよう。あの40男に何が起きたのか! 近年野球人気が下火で、TVでもなかなか野球中継をお目にかかれない。ましてや「カープ戦」などは見る機会が皆無に近い。

だから彼の活躍の原因を想像で話すのをお許し願いたい。


先ずは「体調」、、体のコンデションが抜群にいい、、、  これは緒方監督が本人の疲れ具合を見ながら適当に休ませていることのお蔭だと思う。 持病の腰痛も出ないし疲れからくるケガも予防できる。    二つ目は心のコンデションも高い状態にあるということだ。 四死球の多さに現れているように、「気負い」がなく、「無の境地」、自然体で打席に立つことができている。本当の「修行僧」のようだ。

三つ目は打法だ。俺はそこまでわからないが彼は何かを掴んだのだと思う。 ホームランもヒットも左右に飛ぶ。意識して流し打ちやレフト線を狙ったわけでなく、ただ無心に来た球を振りぬいたら右に行ったり左に行ったり、時にホームランになるそうだ。   余裕がないわけでもない。野球の神様が乗り移ったとしか思えない。


最後に、、、新井貴浩はこれからどこへゆく?

親からもらった頑強な身体、緒方監督の絶妙な使い方、往年の長嶋ばりの「気で打てる」野球の三つがそろえば鬼に金棒!「絶好調」が続くことだろう。


長嶋は打ってほしい時に必ず打った。「くそボール」でも打とうと思ったらホームランだった。だからファンはあれだけ狂喜し応援したのだった。

今、新井をみていると、元気なあの長嶋選手が戻ってきたような錯覚に陥る。 新井貴浩!俺に夢の続きを見させてくれ! 野球の極意をずっと示してほしい!


「あのアライさんが?」  そんなことあるんだ?、、、、  野球が大好き、カープが大好き、終着駅を飾りたかった男に神様が見せた粋な計らいかもナ、、、