我が町の有名スポットはなんだ? 神社仏閣これは世界共通だ。宮殿、役所跡、これもそうだ。日本ではお城にあたる。そのほかドイツではマルクト広場(マーケット)がどの町でも中心を占める。
ドイツでは古い街並みが楽しめるが、連合軍の「じゅうたん爆撃」(空爆)でほとんどの町が壊滅した。其れを戦後まったく同じように復元したのである。その熱意と努力には恐れ入るしかない。
日本では明治政府の廃城指令によって現在お城は数えるほどしか残っていない。俺の故郷会津では「戊辰戦争」の舞台だったから真っ先に壊された。高校時代男声合唱団だった俺たちは城跡の石垣の上に立って練習していた。観光客が通る時は急いで唄を「荒城の月」に換え「サービス」したものだ。今は天守閣が復元されて賑やかな観光スポットになっている。
名古屋でも「名古屋城本丸」復元をどうするか議論中だ。往時は、二条城と並ぶ絢爛豪華ぶりで、国宝級の襖絵など文化的価値の高いものの集まりだった。残念ながら戦災で焼失してしまったがそれを河村たかし市長がそのまま復元しようと計画していた。 ところが自分たちの給料(歳費)を下げた市長には議員たちは「何でも反対!」。
「予算が高いからコンクリートで作れ」とか滅茶苦茶の嫌がらせ。そんなことなら復元なんかいいと言いたくなる。 文化財の意味、価値、後世の評価とか何も分かっちゃいない人達だ。ドイツに行って爪の垢でも舐めてこい!
幸い、写真が残っていて襖絵とか忠実に復元できそうだという。 馬鹿な議会も「建設時期の延長」で矛を収めそうだ。完成して俺もその時元気だったら是非拝ませて貰いたい。名古屋城は元々大きなお城で外堀、内堀跡も残っている。お城の一部とはいえ、さぞや壮観な姿を見せてもらえると今から胸躍る。
熊本城も今回の地震で大変な被害と聞く。 瓦も剥げ落ち、櫓や石垣の損傷もひどく、修理に500億円以上かかるのではないか?と言われている。
お金がかかるといって、名古屋市議会のように、鉄筋で、スレート瓦、スプレーで壁塗りなどという修理はやめてほしい。なにがしかの補強は必要だとは思うが百年後、二百年後も観光客に感銘させる造りにして貰いたい。 そうした修理、復元は、当時の優れた技法の伝承にもつながるもの。伊勢神宮の「遷宮」はそれを教えてくれるいい事例だと思う。
名古屋は大きな町だけど、歴史の英雄たちを輩出した町なのに文化的遺産が少ない。いやあるけれども自分たちがその価値を軽視していると思う。今度の「本丸御殿」復元が更なる名古屋城大復元につながることを俺は期待している。
リニア新幹線開通する大都会だがね。
そんなとろいこと言っちゃいかんでしょ!