今夜は参議院選挙の「開票速報」だ。  激戦! 予断を許さず!とかセンセーショナルな表現が題字に踊るがテレビを見ていると結果は最初から分かっているようだ。 いわゆる「出口調査」の威力だ。

古い話しで恐縮だが学生時代よくNHKの「世論調査」のアルバイトをやった。 田舎ということもあり皆正直にこたえてくれたから 正確な情報が取れたと思う。ただまだ決めてない人、投票直前に意見を変える人も多くあくまで予想の域を出なかった。  しかし現在の「出口調査」は投票後の調査だからこれ以上信頼できるデータはない。  訊く人数、地域がしっかり抑えてあれば、当日の得票率のデータを加え後はコンピュータ任せ。 NHKの力からしたら圧勝で開票前に結果は分かったはずだ。


それでは「開票速報」にならないから「出口調査」の結果は小出しに「ハラハラ、ドキドキ」の開票報道を演出する。バカらしくて「もう教えろよ!」と言いたくなる。

昔は「出口調査」などなかったから(何故だったかは知らない、当時は禁止されていたのかな?)本当に一番最後に大票田の都市部が開票されるまで予断を許さなかったのだ。 各陣営も報道機関も各開票所に要員を送り電話で連絡を受けセンターで集計していたのだ。

原始的だが情緒があったし、本当に「手に汗握る」開票風景だった。


ただ予想がいくら信頼出来ても、法律上はこうした票の集計作業で確認することがが必要だ。しかし結果が分かっているのだから、それに応じた「開票速報」にしてもらいたい。

民放各局、特に地方テレビ局はNHKの物量作戦には勝てっこないからそれなりの焦点を変えた面白い特集をやっていた。知恵を出せばNHKみたいな通り一遍の報道とは一線を引けると思う。


18歳から今回選挙権が与えられた。そこに焦点を合わせて特集を組んだ局もあった。

私見だがこれから本当に国の将来を決める選挙なのだから、彼ら世代に課題を説明し、政治的訓練も若い時から与えるべきだと思う。俺ら年寄りよりこれからもっと長い間その決定のもとで生きなければいけないのだから。


若い人は少子化で人数も少ない。彼らの意見をどう汲み上げたらいいのか?

イギリスの「EU離脱国民投票」でも若い人、投票権のない18歳以下の意見を何も反映していないと問題になった。彼らはこれから「EU離脱」の影響を全部受けるというのに。 もうすぐ死ぬ90歳の意見は全部投票に反映された。


今回の若い人の投票率はあまり高くなかったようだ。

将来のわが国を考えたとき大事な世代にどうすればもっと関心を持って貰えるのか? 各党も自党の支持世代だけでなく若い人への支持を得る活動を強化すべきだと思う。


未来は彼らと共にあるのだから、、、。