やっと遅ればせながら台風が発生したと思ったら「スーパー台風」だという。  去年の石垣島の経験によれば「風速70メートル」!信じられない。古い話しで恐縮だが、石原裕次郎の「風速40メートル」という唄のタイトル、台風が来ない東北の内陸地方に育った人間には、想像を絶する風速だった。


風の異常さもさることながら台風の超低気圧がもたらす海の膨張が、大津波に等しい「超高潮」をもたらす。数年前フィリピンの島々が壊滅的被害を受けたのを思い出す。 

世界では、水の被害特に洪水が各地で猛威を振るっている。中国、インド、バングラデッシュ、ヨーロッパ、アメリカ、、、もう全世界だ。  また温暖化による影響か、バングラデッシュ沿岸や太平洋諸島の水没化が叫ばれている。一方、北米西海岸は干ばつで山火事が多発し消火に手間取っているという。


これらは間違いなく地球規模の温暖化の仕業だと思うが、手をこまねいて各国の「温暖化対策」だけに任せていたら、いつ解決できるのかわからない。それだけ手ぬるい進捗状況だ。 でも考えてみればヨルダン杉などを煉瓦を焼くために伐採し尽して「砂漠化」を進めたと聞く。秋田や鳥取の海岸では苦労して防砂林を育て砂漠の進出を抑えてるとも聞く。 今からでもそれぞれの土地でこの被害を防ぐ手を打っていくことが重要になっていると思う。


防潮堤、水門などによる高潮、津波の襲来に備える事。  オランダで昔から工夫している海面下の国土を守る堤と海水除去対策、  人の集中する都市での水害防止、排水対策、 砂漠化対策のための植林計画、暴風、地震、水害に強い住宅とコミュニテイ造り、気象予報の精度とスピード向上、灌漑や治水による干ばつ、洪水対策などなど我々がやれることはまだいっぱいあると思う。


2酸化炭素やNOX,フロンの除去は言われて久しいが政治の壁があってなかなか進まない。俺の前述した対策も膨大なお金や手間のかかることばかりだ。 でもここまで対策を進めてきたのは、一般市民の「子供たちに暮らしやすい生活環境を与えたい」という切ない思いが力になったきたと思う。

 

つくづく思う。災害に囲まれた日本、そこから逃げることはできないなあ。

知恵と努力で自然の猛威に負けない安心な日本を造ろう。世界にこの経験を伝えてあげよう。