日本人の優秀性、特異性を「単一民族」だから、、、と説明しようという人がいる。、、、が、俺はそう思わない。古代の事だが東南アジア、ポリネシア、華南、華中、華北、朝鮮半島、渤海、古くはモンゴル一帯から、、、の混血がすすんだ「多民族国家」だったから、特異な民族、国家になっていったのだと思う。現代ではアメリカ合衆国が「混血国家」の優秀さを証明していると思う。

突然こんなことを持ち出したのは、社会や政治について語る為でなく実は化学業界特にお酒についての「ブレンド(混ぜ)の不思議」を話したいためだ。


俺が働いていた化学業界では、特に自然科学の分野では、丁寧に、時間をかけて、まんべんなく、反応をさせて行くことが先ず大事なことと言われている。その上に立って時間、温度、機械を利用して効率、量産化、コスとダウンを図っていったのが人類の工夫だった。

ところが「発酵」の世界では、「カビ」という自然界の恩恵に依存しているため古代から延々とその歴史が一歩一歩蓄積されてきたという特殊な分野だと思う。


混ぜるなんて何の変哲もない行為と思われるかもしれないが化学の領域ではそれが「奇跡」を産む。

ブレンドウイスキーは、飲みやすく、モルトウイスキー以外のファンを開拓していった。ワインは各年代酒のブレンドで新たなお酒を提案していった。 これは誰も公式には認めないとこだが、似た味の酒を加え、ブランド品を大量に販売してきたのもある酒の「ブレンド」だ。  ブレンドはお酒の分野では「騙し」「産地偽称」「ブランド偽称」とは一概にいえなくて、特に美味しいものを作るという目的でやられたものはいい結果をもたらすことがおおい。 俺の考え、経験では特に芋焼酎の世界での成功の確率が高いと思う。


勿論いい加減に造られた粗悪品のブレンドなんて何の化学作用も生まない。苦労して作られた品のブレンドで新たなコク、味わいを手に入れることができる。更にいいものだと、辛くて大衆の支持が得られなかったものでも「無濾過」「荒濾過」で新たなコク、旨さ、を加えてヒット品を産みだすチャンスがある。


よその蔵酒を買ってくるのは一応「禁じ手」だから、蔵元では麹の種類、原酒等自分の蔵酒の中でやっている。殆ど美味しいものを提供してくれていると思う。

嬉しいのは違う蔵のブランド酒のブレンドは俺ら消費者ができるということだ。いい酒同士はブレンドしても足を引っ張らない。たがいのブランドの主張も残しつつブレンドされていいほうに化学作用する!



皆さん、梅や各種果実、お茶、豆乳、そば、牛乳などと「、、、割」する前に、芋焼酎のブレンド試してみてください。更にあなた好みのお酒に化けるはずだ.

 辛口と甘口、荒々しいのとおとなしいもの、麹ちがい、試す候補はいっぱいです。特にお湯割りはアルコール度数もお湯の割合で換えることができるし、お湯割りにすると甘くなったり、旨くなったり、香りが強く感じられることが多いのでお勧めだよ!   蒸留酒だから二日酔いが少ないし、雑成分が少ないから糖質が少ないし、匂いがしないものもあるよ。

俺は芋の風味が大好きだ。芋芋してるのが一番!,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,でも世の中そう甘くはありません。


「このクサイの何とかならないの!  この芋焼酎の匂いで吐きそう!」