日本は世界で指折りの長寿国と言われているが、車も品質と耐久性でどの国にもひけを取らない。   でも最初からそうだったわけではない。 まず塗装が持たなかった。5,6年で色が褪せたし、剥がれたりした。補修のラッカーを塗っても2年で割れた。 プラグもすぐいかれたし、エンストはしょっちゅう。クーラーもなかったから、夏は汗で背中もお尻もビショヌレだ。当時日本の車の水準では、ノロノロ運転の「パレード」が苦手で、オーバーヒートしてしまうから、皇室も外車だったという。

若者は2年で新車に買い替えするのが普通で、社有車だって長くて4年が一般的だった。車の仕様も年毎に見違えるように革新されるから、世の中の「進歩」を享受したければ、買い替えを急ぐしかなかった。


そんな昔を振り返ると、10年でもびくともしない今の現状は驚くばかりだ。カーメーカーの人達の努力には正直

頭が下がる。 でも日本車だからであって外車がそのレベルになったわけではない。日本人で幸せと思う瞬間だ。

今もまだまだ進化途上。、、、がこの頃は、休みたい、もう少しペースをゆるめて「踊り場」を楽しみたいと思う自分がいる。

フォレスターを見ていると、頑丈なエンジンで7年経とうとするする今でも若々しい!こんな車にはもう滅多に会えないなと思ったし、だから大事にしてずっと付き合いたいと願う。

玄関のスペースがないのに「カーポート」を作ったり、アルミシートをかぶせて紫外線、赤外線カットを図った。

定期的なオイル交換など、考えられる、車に優しい手は全部打つつもりだ。


もっともこんなことは海外では目新たらしいことではない。

それこそ月一は皆、命の次に大事な「オールドカー」を持ち寄り、自慢しあい、オークションを楽しんでいる。

俺ら日本でもそんな時代がやっと来ようとしているんじゃないのかい?


この50年、古いものを捨て去り、新しいものを「貪欲に」取り入れ、超スピードで世界のトップに肩をならべてきた。

新しいものが悪いと言っているのではなく、古いものにもいいものがある。いぶし銀の輝きがあるぞ!といいたい。

家だって、欧米では古くなっても価値は落ちないが日本では築20年もたてば無価値に等しくなる。

こんなことをやっていると、今に何も残らなくなってしまうよ!

使い捨てより、あるものを丹精して磨きをかけるやりかたが格好いいんじゃないか?

「消費は文化です!」なんてキャッチフレーズに踊らされず、伝統にも目を向ける余裕が欲しい。

消費も大事! 経済の元気さも大事! まあバランスだね!