【問題　５】　環境保全及び安全管理に関する次の〔設問　１〕、〔設問　２〕に答えなさい。

〔設問　１〕　騒音規制法で定められている特定建設作業の規制に関する次の文章の空欄に当てはまる適切な語句を、下記の［語句］から選び解答欄に記入しなさい。

（１）騒音規制法は、建設工事に伴って発生する騒音について必要な規制を行うことにより、住民の（イ）を保全することを目的に定められている。

（２）都道府県知事は、住居が集合している地域などを特定建設作業に伴って発生する騒音について規制する地域として（ロ）しなければならない。

（３）指定地域内で特定建設作業を伴う建設工事を施工しようとする者は、当該作業の開始日の（ハ）までに必要事項を（ニ）に届け出なければならない。

（４）（ニ）は、当該建設工事を施工するものに対し騒音の防止方法の改善や（ホ）を変更すべきことを勧告することができる。

［語句］指定、産業活動、環境大臣、作業時間、３０日前、機種、１０日前、自然環境、

公報、国土交通大臣、周知、市町村長、７日前、作業日数、生活環境

〔設問　２〕　供用中の道路上での大型道路情報板設置工事において、下図のような現場条件で移動式クレーンを使用する際に、架空線事故及びクレーンの転倒の防止をするための対策を各々１つ解答欄に記述しなさい。

【解答　５】

〔設問　１〕

（イ）生活環境

（ロ）指定

（ハ）７日前

（ニ）市町村長

（ホ）作業時間

〔設問　２〕

（１）架空線事故防止

・施工に先立ち現地調査を実施し、種類、位置及び管理者を確認すること。

・架空線等上空施設に近接して工事を行う場合は、必要に応じて、その管理者に施工方法の確認や立会いを求めること。

・架空線等上空施設に近接した工事の施工にあたっては、架空線等と機械、工具、材料等について安全な離隔を確保すること。

・絶縁用防護措置がされていることを確認する。

・絶縁用防護措置のされていない場合は，安全離隔距離を厳守する。

・監視人を置き、作業を監視させる。

（２）クレーンの転倒の防止

・強風のため危険が予想されるときは、作業を中止する。

・クレーンに定格荷重を超える荷重をかけない。

・ジブの傾斜角の範囲をこえて使用しない。

・地盤が軟弱な為、移動式クレーンが転倒するおそれのある場合は、地盤改良、又は、敷板、敷角、鉄板等を設置するなどの方法により、支持力を強化する。

・アウトリガーを最大限に張り出す。

【講評】

〔設問　１〕の（イ）は、知らなくても直前に“住民”とありますので、「生活環境」が入りそうだと検討がつくと思います。（ハ）と（ニ）は正確に覚えていないと答えられないところだと思います。

〔設問　２〕は、この他にも色々と正答があると思います。一般的に考えられるものを書いても正解になると思います。

２級土木施工管理技士 実地 平成２５年度 問題５