ことぶき 4訪目。

先週・先々週と第一級の若い才能を浴びて、今週もその路線にござる。

随分と涼しくなった雨の土曜日。11:30の開店と同時にin。
店主と私だけの静かな店内。ピンと張った空気が心地良い。

ココはメニューが豊富で、どれも高水準なンだが、
今日の気分は看板の "鶏" だ。官能的にトロける濃厚スタイルだ。

■ 『濃厚鶏白湯』 を、全部のせ、太麺、デフォで。

店主がスープを2つの器で何度も交互に行き来させている。
乳化の技法と思われるが、微塵の妥協もせぬ念入りさにござる。

他の全ては既にスタンバイされていて、
スープが完成するや、瞬時にラーとして組み立てられ提供された。

その速さ、いちぶの隙もない美しい舞の如き。

初口にて一瞬気が遠くなる。なんとゆー官能的な深度にござろう。
初めてではないのに、尚、これホドに感動なのだ。

麺をデフォにしたのは、真摯な店主への敬意の所以にござる。
柔らかな弾力でしっかりとしたコシ。店主の意図はこれだ。

脂の載り絶妙にして、口中でサーッと溶けちまう、最高なチャー。
深々沁み込ませた濃色の味玉も、実に旨い。

歯応えサクッと心地良い太めのメンマは、絶好の箸休めにもなり、
2回だけチャンスが与えられる海苔巻きの、至福のコラボ。

青ネギが振りかけられた真っ白い刻みタマネギは、
この濃厚世界と対極にして最大の効果を齎す、絶対に必要な要素だ。

☆☆☆

既に標準化が確立している、家系、二郎、中本等 も大好きだが、
触れなば斬れン、研ぎ澄まされた才能を、
至近で・対面で、感じることが出来る個人店の、なんという価値。

音楽でもそーだが、
妥協や懈怠を知らぬ若い才能に触れると身の引き締まる思いにござる。