
けやき 初訪。
札幌出張。
宿にチェックインしてふと思い立つ。まだ時間は早いゾ!
飲み会後の酔いに任せて 煌めく北の夜の街へと彷徨い出る。
東京は、早くも汗ばむほどの陽気の日があるのだが、
ココ北海道は、まだキーンッ!って音が鳴るほどに寒い。
携帯で検索したラー情報、この辺りでtopのこの店へ。
降りしきる雪の中の外行列。噂通りの人気に期待が膨らむ。
『味噌ラーメン』+煮玉子+辛い、を麺固めで。
あれ..? と思うほどに「さりげない」印象の当たりである。
ドカンッ!とクるとか、ガツンッ!とクるとか、
最近のラーなら当然のよにある「クるもの」が殆どない。
ならば、多くの人に支持される魅力ってどこに..?
よし!先ずこの静かなスープを含んで目を閉じてみよう。
うむ... おぉ、なるほど見えたゾ(笑)
一つ一つの仕事がピシッとキマって初めて生まれる、
ピリッと小気味良い緊張のバランス世界がそこにはあった。
ホレボレするよな、繊細で強い縮れの濃黄色半透明の麺。
強力な弾力が印象的。スープとのマッチング◎。
これぞ絵に描いた札幌ラー、さがみ屋製麺というらしい。
あくまでもナチュラル。自然な甘みが立ち上がる煮野菜。
煮玉子も、非の打ちどころのない見事なものだ。
シャキッと爽快な白髪ネギが、トータルを引き締めている。
そして、表層の半分を支配する「辛い」肉味噌。
ナメていたら、一寸意外なほどにスパイシーなヤツだった。
このラー、よーするに一昔前のスタイルということだ。
技術と良心が至上とされていた良き時代のモノなのである。
パンチが制御不能なまでにエスカレートした、
限界!とか超!とかいった バケモノではないのである。
視点が据わると、このラーはキラキラと輝きはじめた。
北の夜の街で 心温めるのに、如何にも相応しい一杯である。

.
(煌めく北の街で心温めるに相応しい一杯)