初訪。

音に聞く「一条流がんこ」については ずっと興味があった。
浜松の系列店(ひろ)に一度、訪問したことがある。

この店、閉店が19時と実に早い。
ということで中々行けなかったが、本日漸くチャンス到来!
トレードマークの「牛骨」がぶら下がった黒い店頭。

『塩(大)』+味付玉子+チャーシュー を、デフォで。

がんこ系はやはり醤油が主軸で、塩は異端だそうで、
どちらにするかギリギリまで悩んだが、
塩ヲ攻メヨж..という天の声に従って、敢えて「塩」をイく。

丼の外まで勢いよく飛び出すベクトル。誠に嬉しい疾走感。
具材の隙間から覗くのは、ギラリと輝くスープの鏡面。

■このスープ、雰囲気がタダゴトではない。

目に痛いほどに透明なのに、分厚い質量感をも併せ持つ。
明らかに異様な、ギラリと輝くガラス質のスープだ。

■このスープ、塩分濃度がちょっと常軌を逸している。

なのに、ソレが異常ではなく必然として感ぜられるのだ。
最初ショッパいなぁと思っても、食べ進めるにつれ、
その世界観上にある、全ての事象に納得し、
遂には こーでなくちゃならんと完全に洗脳されるのである。

麺は、中細・中加水。キリッと締まったコシと縮れ感。
この悪魔のスープとのコラボの成果は強い「快感」である。
まさに二者は相即不離の関係にあるのだ。

丼の表面で花咲く、口中でとろける至福のバラ・チャー。
今でこそ、このスタイルは普及したが、
かつてはこのチャー目当てに 遠方からまで客が来たらしい。

メンマ。食感が若々しく、歯触りが爽やか。
味玉。やや「漬け」が不足かも... 今回唯一の△。
昔から用途が謎で、謎のまま引継がれてきた、海苔。
フレッシュな刻みネギの爽快感。なくてはならぬ重要要素。

各要素を個別に見ると、皆若々しくフレッシュである。
なのに、それらをタバねる核心部分のコンセプトが、
ある種「悪魔的」とでもいうべきポリシーなのであった。

以前からの謎である、この一派の持つフシギ感について、
ほんの少しだけ、解明する方向の道筋だけ、見えた気がする。



(それでも、ココには窓があるだけ開放的)