海老蔵 6訪目。

海老蔵の [温麺] は一巡した。
さて、長いこと棚上げにしていた “つけめん” だ。

私は “つけめん” という方法論に
正直、あまり共感するところのない体質である。
冷水でシメた麺 ⇒ 水っぽい麺
熱いつけダレ+冷たい麺 ⇒ ヌルいラー ・・・
むむぅ。。理解出来ん。

でも、“響○屋” のはやっぱ旨いと思うし、
“ヌルい” ことなんかスッカリ忘れちまうくらいの、
他の強力な説得力があれば良いのだ。
海老蔵ほどの店なら、その辺心得てると思うが、
さて、どうであろう。

『味玉つけめん(赤)』 をデフォで。

お~、さすがに美しい。
重厚且つ鮮烈な発色の、つけダレの赤。
山盛り麺の、ワッ!と衝撃的なほどのインパクト。
それぞれに器の色との対比が凄く良い。
質感と量感、申し分のないビジュアルである。

つけダレを、ひとくち。
分厚くて重くて豊潤、海老蔵世界が凝縮。
“赤”ならではの、攻撃的な緊張感のある美しさ。
強く効かせた酸味も大正解である。

タレにを麺を絡めて、ひとくち。
温麺とは全く別趣の、新鮮な感触がひろがる。
香り立ち、ギュッと締まった強力なコシの
カネジン麺の実力が、スゴいほどにダイレクトだ。
タレの中には、相性抜群の具材連。
麺と一体で食せば、その満足度は倍加する。

さて、これほどのクオリティではあるが、
正直、無心になれる境地までは至っていない。
ホンモノであることはわかっているが、
未だ、ヌルく水っぽい “原罪”の呪縛の中にある。

思うに、この原罪を克服するには、
全てを捨て去った、裸の決断が必要であろう。
海老蔵世界の “別Ver.”ではダメだ。
全く新たなものとして一から再構築すべきだろう。

“温麺”と “つけめん”は、根底からの別物である。



(未だ“原罪”の呪縛の中)